9月2日、バスケットボールの男子日本代表が、FIBAワールドカップで、熱い接戦の末カーボベルデに勝利し、2024年パリ五輪へのチケットを手に入れた。
今、世間はスポーツの話題でもちきりだ。高校野球では慶應義塾高校が一世紀ぶりの甲子園優勝。メジャーリーグでは、大谷翔平選手の怪我を悲しむ声、8月26日にアジア選手権で優勝を収めたバレーなど、日本の選手が国内外関わらず健闘している。
スポーツ観戦の醍醐味は、会場やテレビの前で応援しながら、選手たちと一緒に戦うような気持ちになることだが、SNSでは競技だけでなく、アスリートたちの“美肌”にもファンが夢中になっている。
アスリートたちの美肌事情
バスケットボールのワールドカップで、格上の相手ばかりの中、フィンランド戦、ベネズエラ戦共に日本は逆転勝利を果たした。苦しい場面でもスリーポイントを決めた22歳のポイントガード・河村勇輝選手に対して、ネット上ではプレーへの賞賛と共に
《肌がツヤツヤすぎて羨ましい。試合に集中できない(笑)》
《どうしたらこんな美肌になれるの!?》
と、画面越しでもわかる肌の艶に注目が集まった。
甲子園優勝校・慶應義塾の丸田湊斗選手にも“美白王子”というニックネームがついた。どうして、アスリートには美肌の選手が多いのか、美容皮膚科医の日比野佐和子先生に聞いてみた。
「美肌になるためには、腸、脳、皮膚の3つの相関関係(腸脳皮膚相関)を理解することが大切です。スポーツ選手の方たちは、バランスの取れた食事、脳を休ませる質のいい睡眠を心掛けているので、そういった習慣が美肌に繋がっているんです」
“美白王子”の丸田湊斗選手は“日焼け止めを塗っている”とインタビューで回答。アスリートも、日焼け止めを使用している選手が多いが、美意識が高いのだろうか?
「実は、日焼けは脳の疲労に直接繋がってしまいます。脳が疲れると睡眠の質も落ちる。そういったことを防ぐために、アスリートの方たちは熱心に日焼け対策をされているので、結果的に美肌に繋がっているのではないでしょうか。日焼け止めを塗る、塗らないではかなり疲労感が変わってきますので」
食事、睡眠、日焼け対策と、美容の面からも見習いたいポイントばかりだが、アスリートたちの美肌の一番の秘訣は“発汗”だ。
「アスリートの方は運動による質の良い汗をかいていらっしゃいます。定期的に運動している方の汗は、サウナなどで無理やりかく汗と少し違うと思うんです。発汗は毛穴の老廃物を流してくれ、さらに皮脂と混ざることによって自然な保護膜ができあがり、適切な水分量を保ってくれるんです。新陳代謝や基礎代謝も高めてくれ、肌のターンオーバーも適切になり、古い角質が落ちていく効果もプラスされるので、いいことずくめなんですね」
右も左も美肌ばかりのスポーツ界。彼らのようになれるなら、頑張りたいと思う人も多いはず。
「運動による発汗が美肌には大切。とはいっても、なかなか時間が取れないという方もいるかもしれません。1回やって、それきりだと意味がないので、そういう方はエレベーターやエスカレーターを階段にしてみたり、一駅分歩くなど、少しだけ工夫してみてください。実は、買い物しているだけでも結構歩くんですよ。せっかくなので、お尻や腹筋に力を入れて姿勢よく歩いてみるというだけでも美肌に繋がるのではないでしょうか」
毎日の食事やトレーニングを積み重ねた“努力肌”。スポーツも美肌も、継続が力なり!