仕事終わりの“プチ贅沢”

 かつては道に落ちている食べ物を拾い食いしたい衝動と戦ったこともあったが、今は違う。余裕があるのだ。

「仕事終わりに居酒屋でお酒を飲んで、ラーメンを食べるプチ贅沢をすることもあります。破産前の贅沢は、仕事終わりにお腹がすいて我慢できずコンビニで惣菜を買って食べるぐらい。外食はほぼできませんでしたから。節制生活の反動でプチ贅沢が止まらない時もあります(笑)」

 現在の年収は250万円ほど。借金に追われる日々から解放され、人間らしい生活を手に入れた。番組内では絶縁状態だった父親との関係にも回復の兆しが見えていたが、

「その後はやっぱり自分の価値観を押しつけてくるばかりで……。結局、私の生き方に文句を言いたいだけなんです。心配なら、携帯がつながらなくなったときに手紙のひとつでも送ることはできるはず。なのに、それもない。私の自信を奪い、心を壊す存在でしかない。今後、父と連絡を取ることはありません」

 穏やかだったきららさんが、突然、感情を露わにする。

「大学を出たけど、なかなか正社員として雇用されないことを家族から責められ、自分もどうしてなんだと苦しんできました。けど、私はその考えから離れて、人生の可能性が広がりました。だからこそ、今つらい思いをしている人に、お金がなくても幸せになれるんだってことを知ってほしい。今後は、そういうことを発信できる存在になれたらと思っています」

 きららさんは自身のブログやYоuTubeなどで情報発信を行っている。《とりあえずね》で検索してみてほしいとのこと。