「買い物はひとりが理想。メリハリのある出費を」
「買い出しは家族で行くとレジャー感覚になり、余計な出費をしやすいです。気分が高揚し、『半額』の言葉に煽られ、つい無駄買いをしてしまったり。品ぞろえのいい午前中にひとりで行くのがおすすめです」(丸山さん、以下同)
節約下手な人は料理の品数を減らしがちだが、栄養バランスを考えた食事で健康を保つことが、長期的にはお得だ。
「高齢者にありがちなのは寂しさから買い物に行くパターン。家でできる運動をする、散歩など、ほかのストレス発散のための習慣を見つけて」
実は若いころは浪費家だった丸山さん。貯めた金額を書き出すことで、浪費ワードに惑わされにくくなったと話す。
「貯蓄の残高などをまとめた資産ノートを作り、金額を可視化すると『○○万円もある』と思えるようになり、効果の出ない節約に走らなくなりました。すべて節約するのではなく、出費にはメリハリをつけて、年1回は旅行を楽しむなど遊びも大切に」
浪費ワード6:半額
店頭で貼ってある商品があると、つい目がいってしまうのが半額シール。
「見ただけで興奮して飛びつきがちです。半額商品は元値と値下げ価格を比べたらお得なのかもしれませんが、そもそも、それが半額になっていなければ手を出さないものかもしれません。結果、無駄な買い物ですよね」
その商品が「いくら安くなっているか」より、「元の金額でも買うかどうか」ということを基準にして購入を検討してみることが大切だ。
浪費ワード7:よりどり〇点
「例えば『よりどり3点』などと聞くと、『あと2点買わなくちゃ!』と探してしまいますよね。私自身、あとになって『1つでよかったな……』と後悔したことも」
これは値下げして儲(もう)けを増やす価格戦略のひとつ。店側は“合わせ買い”をさせることで消費者に罪悪感なく衝動買いをしてもらい、客単価を上げるメリットがある。
「1個あたりの価格が安くても使わないものが入っていれば損。普段から底値や使い道を意識することが大切です」