すでに西武ファン、野球ファンも彼の“胸の内”は推して知るべしといったところか。FA権行使の可能性が伝えられたネット上では、

《嘘やろ‥ 選手引退までする必要はないけど、1年はライオンズでまずは恩を返してからちゃうんかい!

《やってることがクソだし、散々迷惑をかけてる恩のある球団にも何も考えず出ていくんだろうな~》

まじで山川は恩知らずでは?野球の神様に見放されてしまえ》

 などと“恩知らず”と捉える声も。たしかに自身の不祥事で迷惑をかけた、それでも残留オファーを提示してくれた西武球団への“不義理”のようにも思えるが……。

残留なら年俸大幅カットの単年契約か

「いや、移籍もやむなしというよりも、むしろ“どうぞ出ていってください”のスタンスかもしれませんよ」とはパ・リーグを中心に現場取材するスポーツライターの見解。

「おそらくはライオンズが提示した条件は、年俸大幅カットした上での単年契約。資金が潤沢とは言い難い球団だけに、プレー中の公傷ならまだしも、不祥事による欠場だけにドライ査定で数字を算出したはず。

 とくにチーム内のバランスを重んじる渡辺GMだけに、国内外への移籍願望を持つ他選手の手前、決して山川を特別扱いすることはしませんよ。それに1年間残留させたところで来年にはチームを去る選手よりも、期待の若手選手にポジションを与えた方がチームの将来にとってもプラスです

 山川が離脱した今シーズン、十分な成績を残したとは言えずとも“おかわりくん3世”こと24歳の渡部健人が主に一塁を守り、10月26日のドラフトでは身長196cmの大型一塁手・村田怜音(れおん、皇學館大)を指名した西武。確かに“4番ファースト”の育成に尽力しているのがわかる。