結婚の理由は一緒にいて、摂食障害が良くなったから
症状が悪化する原因は、ストレスや不安、孤独感。長くこの病気と闘い、彼女なりの傾向もわかってきたという。
「異性関係が充実していると不思議とおさまったりすることがあって。依存と言ったら言いすぎですけど、何か夢中になれる対象がないとダメ。寂しいという気持ちを埋めようとするのかもしれません」
これまで3度結婚と離婚を繰り返してきた。やはりそれも安心感が欲しかったから。
「結婚したのは全部、摂食障害が一時的に良くなったのが理由でした。おいしいねって一緒にご飯が食べられて、感動して結婚したんです。それをメディアで言ってもわかってもらえないだろうから、あえて言わなかっただけで……」
好きな人と食事をしながら笑い合う。カップルなら当たり前にあるそんな瞬間も、できるとは思っていなかった彼女にとって「ものすごくびっくりする出来事だった」という。けれどその幸せも長くは続かなかった。
1度目の結婚生活は72日間、2度目の結婚生活は55日間で、今年2月に3度目の結婚をしたが、14日後に離婚し、スピード離婚と騒がれた。
「最初は幸せでも、少しでも相手のあらが見えたり、結婚生活の中で何か不安に感じることがあったりすると、すごいストレスになってしまって。
もうここから逃げられないんだと思って、症状が以前より悪化してしまったりするんです。結婚前はこれで病気が良くなるものだと思い込んでいて、そこまで想定していませんでした。甘かったですね」
現在はマッチングアプリで出会った年下の男性と交際中。自身のインスタには手料理で彼をもてなす自宅デートの様子が頻繁にアップされている。
「彼には最初に摂食障害という病気だからときちんと説明しました。身体へのコンプレックスがいろいろあるから絶対にからかったりしないでね、食べなさいって言われるのも嫌だから、と伝えています。
彼に理解があるのか、のんびり屋さんなのかわからないけど、何も言わないでいてくれます。時々ふざけて“あーん”なんてしてくれるので、“え、これって介護?”なんて笑ったりして(笑)」