大手メーカーも苦戦
キャンプブームの終焉は一部の数字にも表れはじめている。
「アウトドアメーカー大手の『スノーピーク』はブームもあり業績は右肩上がりでしたが、11月発表の決算で純利益が前年同期比68%減、売上高も15%減に。株価もピーク時の4分の1程度です。職人向けメーカーながらキャンプウエアに力を入れ、女性にも人気の『ワークマン』も客数が前年割れです」(前出・編集者)
ブーム終焉の声が上がる一方で「陰りなんて嘘。めちゃくちゃ混んでる」などの意見もSNSなどで見られる。“現場”はどのように感じているのか。前出のキャンプ場にいた男性は、
「“めちゃくちゃ混んでた”というのは有名で人気なところに行っている人ですね。富士山がドカンと見えるだだっ広いキャンプ場とか。確かに今も週末などは隣のテントとの間隔が1メートルくらいしかないほど混んでますね。
サウナでも静岡の超有名店は今でも混んでいるわけでしょう。それと同じです。まぁ、自分はせっかく自然の中に来ているのに、隣人の声が聞こえるような、近すぎてキャンプはキャンプでも難民キャンプみたいなところでやりたくはないですけど」
前出のキャンプ場管理者は、
「キャンプに来てもごはん以外何もすることがないような人も少なくない。太って帰るだけみたいな。自然の中で何もしないことが贅沢だと感じられないと、つまらないところもある。キャンプって結局、面倒くさいことが多いですし、暑さ・寒さの問題も。最近、ドーム型などのグランピング施設がキャンプ場周辺に多くなってきましたが、そっちに流れている人もいると聞きますね。すみ分けができてよいと思います」
ブームか定着か─。