【7】女の対決!ライバルはウイカ
清少納言役を演じるのはファーストサマーウイカ。大石静に「会った途端、清少納言だと思った」と言わしめ、今回大河初出演を果たす。
「ウイカさんは今役者として幅広い作品に出ていて、例えばドラマ『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』でもすごくいいお芝居をしてた。ウイカさんの清少納言楽しみだよね、という声が多くある」
『源氏物語』を書いた紫式部と、『枕草子』を書いた清少納言。2人はライバル関係にあったとされている。
「清少納言は自己肯定感が非常に高く、ピュアで陽キャラといわれている人。それに対して紫式部は聡明ながら何かしらほの暗いものを持っていたりと、陰キャエピソードが多い。清少納言のほうがザ・ヒロイン的なタイプで、主人公の紫式部のほうが陰キャというのも面白い。性格の違いだったり、政治的立場の違いだったり、この2人のさまざまな対比がどう描かれるか、何が見えてくるのか。そこもひとつの見どころになりそうです」
【8】清少納言をいびるドSの姫
当時華やかな宮廷サロンの中心人物とされていたのが藤原定子で、彼女に仕えていたのが清少納言。定子は一条天皇の妃と身分が高く、明るく聡明で、心優しいお姫様として慕われているが……。
「定子はとても魅力的なキャラクターで、とりわけ清少納言との主従関係が面白い。定子はみんなに愛されるお姫様なのに、気まぐれで、清少納言に対してだけすごいドSだったともいわれています」
定子を演じるのは高畑充希。清少納言役のファーストサマーウイカとのバトルに注目だ。
【9】モテ男・道長をめぐる女たち
紫式部が少女時代に出会い、惹かれ合う運命の人、それが後の最高権力者・藤原道長。紫式部と道長の縁は生涯途絶えることはなく、ソウルメートとして固い絆で結ばれる。
一方、藤原道長の正妻・倫子は正妻でありながら紫式部とも交流があり、不思議な関係を持つ。もう一人の妻・明子は正妻に立場は及ばず、紫式部にも鬱屈した思いを募らせていく。倫子役は黒木華が、明子役は瀧内公美が演じている。
「正妻と第二夫人に対し、紫式部は道長と生涯離れることなくソウルメートとして関係を築く。紫式部役の吉高さんと、黒木さん、瀧内さん、この3人の女性の道長をめぐる関係は見応えがありそうです」