《祝・卒寿》12月23日に90歳を迎えた上皇さま、即位して約31年間を上皇后・美智子さまとの“カップル“コーディネートで振り返る

2000年代、'18年2月、葉山御用邸にて。「旅先でも“フォーマル”を意識されて」（撮影/JMPA）

【写真】大学時代のお美しい美智子さま

2000年代、'18年2月、葉山御用邸にて。「旅先でも“フォーマル”を意識されて」（撮影/JMPA）

1980年代、'88年9月のソウル五輪。「ダブルのスーツスタイルがお似合いです」（撮影/JMPA）

1990年代、'98年11月、横浜テニスコートにて。「おふたりとも同じ形のオープンワイドのえり元です」（撮影/JMPA）

1970年代、'73年5月にニュージーランドをご訪問。「重厚感のあるオーダーコートをお召しに」（撮影/JMPA）

聖心女子大学時代の美智子さまは勉強もスポーツも万能で、その名は学外にも響いていた

　12月23日、上皇さまが90歳のお誕生日を迎えられた。

　'19年4月、国民に惜しまれながら退位され、“平成”が幕を閉じた。最近は、お出ましの機会は少なくなったものの、今年8月には4年ぶりに栃木県・那須にご静養へ出向かれた。

即位されてから約31年間の上皇さま

1980年代、'88年9月のソウル五輪。「ダブルのスーツスタイルがお似合いです」（撮影/JMPA）

　'89年1月7日に即位されてから約31年間、皇太子時代も含めるとそれ以上に長い間、ご公務に励まれた上皇さま。お出ましになる際に、たびたび話題になったのが、上皇さまのクラシックなファッション。その魅力を、ファッションジャーナリストの高はし賀子さんに分析してもらった。

1990年代、'98年11月、横浜テニスコートにて。「おふたりとも同じ形のオープンワイドのえり元です」（撮影/JMPA）

「上皇さまの装いのキーワードは、“伝統”と“格式”です。その中でも上皇さまは、細身なご自身のスタイルの良さを生かすダブルのスーツを好んでいらっしゃったようです。シングルに比べて面積が大きく安定感のあるダブルのスーツは、身体を大きくたくましく見せる効果があります」

　上皇ご夫妻のお召しもので印象的なのが、テニスをされる際の装いだ。

「日本のスポーティールックを確立したのは上皇さまと美智子さまといわれています。上皇ご夫妻の完璧な“カップルコーディネート”は当時も話題になりました。若者の出会いの場としてテニスコートが大流行するなど、“新しさ”を広められました」

　一方で、ひとつの物を大切に、長くお召しになられている点も、上皇さまの装いの特徴だという。