冷蔵庫内はざっくり定位置を決めておく
日本では年間523万トンもの食品ロスがある。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の約1.1倍に相当。例えると、国民1人あたり、毎日おにぎり1個分(約114グラム)の食べ物が捨てられている。
「毎日の『もったいない』をなくし、大切な食材をムダなく、おいしく食べ切るようにするためにも冷蔵庫内の食品収納はとても重要です」
買い出し後はすぐに食べる野菜は野菜室、それ以外は生のまま冷凍しているそう。肉や魚も使う分だけチルド室へ。すぐ使わない肉類は下味冷凍すると2か月保存が可能で、安い肉もおいしくなる。
「冷凍室は詰め込んだほうが電気代節約になりますが、見やすくなるよう密閉袋を縦にし、日付と品名を書き留めておくと安心です」
反対に野菜室はあまり詰めすぎないほうがいいと話す。
冷蔵室もパンパンだと冷気が効率よくまわらなくなる。
「鮮度を保つためには、庫内温度についても知っておくと便利です。例えば、牛乳や卵をドアポケットに置きがちですが、ドアの開閉で温度変化があるのでおすすめはできません。調味料や常温保存できる飲み物が適しています」
傷みやすい卵を長持ちさせるなら棚の取り出しやすい位置へ。一番下の段は半分ぐらい空けておき、鍋や生菓子などを入れる場に。
「よく使うものは中段へ。常備菜などを入れる密閉容器は横から見ることが多いので、透明なほうがわかりやすいです。上段にはドリンクやお酒、こんにゃくなど長期保存ができる食品を置いています」
定位置を決めすぎるとムダも出てくるため、ざっくり仕分けるだけでもよい。
「年越しのための買い物をしたり、年末、駆け込みでふるさと納税を申し込み、大量の食品が届くという人も多いはず。
『もったいない』をなくし、大切な食材をムダなく、おいしく食べ切るようにするためにも、冷蔵庫を中心としたキッチンまわりの収納はとても重要です」