土屋太鳳が朝市以上に心を寄せているのが、輪島塗のとある漆器店だ。
「土屋太鳳さんは朝ドラのなかで、山崎賢人さん演じる老舗漆器店の跡継ぎと高校時代に恋仲になり、その後、結婚して漆器店に嫁ぐのですが、その店のモデルになったのが、いまも現存する輪島市の大崎漆器店。店を借りてロケもしたので、土屋太鳳さんは何度も足を運んでいますし、『まれ』のあともご店主夫婦と交流を続け、結婚後の去年も漆器店を訪ねています」
“嫁ぎ先”の老舗漆器店が倒壊
土屋太鳳はSNSでそのときの様子を、《憧れのご夫婦であり、憧れのおうち》と綴って大崎漆器店のご店主夫婦との3ショット写真をアップしている。朝市からほど近くにあるこの漆器店。地震の報を受け、さぞ心配になっただろう。
大崎漆器店の公式Instagramには震災後、以下のようなメッセージがアップされた。
《ご心配をおかけしてます。家は崩壊してしまいましたが私達は高台に避難して無事です》(大崎漆器店公式Instagramより)
ひとまず無事とわかり、土屋太鳳もほっと胸をなでおろしたようだ。
《今、いろいろなことを相談してます。少しずつ分かってきたことと少しずつ考えられることが少しずつ増えてきました。》(土屋太鳳公式Instagramより)
じつはこの漆器店、江戸時代末期に創業した老舗だけあって、自宅兼工房は国の登録有形文化財に登録されているほど。『まれ』だけでなく、映画『釣りバカ日誌』やNHK『ブラタモリ』にも登場している。作られる輪島塗の漆器は全国にファンも多く、漆器店の公式Instagramには心配するコメントが数多く投稿されている。
たくさんの人が思いを寄せている老舗漆器店。自宅とつながっている工房や展示されている多くの漆器がどうなったのかはまだ不明だが、愛する人たちの想いが届くのを祈るばかりだ。