歩き続けるためにケアを。冬場は特に念入りに
改善&予防ケアとして久道先生がすすめているのが“アキレス腱伸ばし”。
「冬場は特に屋内にこもりがちになり、運動不足が原因で腱がこわばりやすい傾向に。意識してほぐしていくことが大切です」
普段の生活では、靴選びもポイントに。
「かかとまでしっかりホールドするもので、足指が自由に動かせるスニーカーをなるべく履き、ヒールの高い靴はここぞという時だけに。入浴や服装の工夫で、アキレス腱まわりを温めるのも効果的です」
女性ホルモンの減少がアキレス腱の硬さに影響するという話とも重なるが、足の耐用年数は約50年といわれている。
「もちろん使えなくなるわけではありませんが、実際、50歳を境に足の不具合を訴える方がぐっと増えるのです。足を守ることは、健康寿命を延ばすことにつながります。少しでも長く歩き続けるためには、アキレス腱の柔軟性と脚の筋力の両方が必要です」
筋肉量は意識している人が多い一方、アキレス腱の柔軟性は意識していない。
「アキレス腱が硬くては筋肉をつけようと運動している過程で、脚を痛めたり、不具合を招きかねません。無理に伸ばそうとするのは厳禁ですが、ゆっくり伸ばすセルフケアを習慣にしていきましょう」
アキレス腱を守る靴選びのポイント
(1)かかとまでしっかり包み込むもの
(2)ヒールの高さは4cm以下
(3)つま先には1cm程度のゆとりを