気になる第1位は…
そして、すべての後任で2位にランクインしたのは松本の相方である浜田雅功だ。
「浜ちゃんが審査する姿が見てみたい」(神奈川・37歳)、「松本さんのトーク力を維持できる人は相方しか思いつかない」(福井・36歳)、「同じくらいお笑いのことをわかっていて実力がある」(京都・56歳)
多くの人が、松本をいちばん間近で見てきた相方に、その代わりを求める。
「やはり松本さんから連想して答えますから、相方の浜田さんを思い浮かべた人が多かったのでしょう。ただ、賞レースの審査員を引き受けることはないと思います。浜田さんは『M-1』を“見ていない”と公言するぐらいですから、お笑いを審査するという目で見ていないはず。可能性はゼロだと思います」
そしてすべての“後任”候補として1位となったのは“いない”とする回答だった。
「松本さんを超える人が想像できない」(沖縄・21歳)、「松本さんみたいな天才はいない」(大阪・54歳)、「松本さんがいてこその番組」(兵庫・29歳)
カリスマの代役は、誰にも務まらないということか。
「松本さんの代役が誰かと聞かれたら、その能力やブランド力、存在感などを考えると“いない”と答えるのが妥当だろうとは思います。だから、そう答える人の気持ちもわかります」
松本不在のお笑い界の行方や、いかに─。
ラリー遠田 東京大学文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。お笑い評論家としてメディア出演など多方面で活動。『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数