木梨演じる父の選択と今後は
みずきさんのがんは膵腺房細胞がんというもので、30代で発症することやその症例も珍しかったため、情報は少なかった。みずきさんは今後、同じ病気になった人たちのためにも役に立ちたいと思い、本人の希望で病気のことを発信し続けている。
現在は、再発防止のために継続していた抗がん剤を終了し、体力の回復に努めている最中。
「主治医から『もう抗がん剤をやめてもいいのではないか?』と伝えられました。手足のしびれなど、末梢神経障害の副作用もあって。終了していいのかわかりませんが、体力的にもずっと続けていくのは不可能。今後は3か月ごとに行うCT検査で判断していくことになります」
膵臓がんのステージ4は、他臓器などへの転移がある状態。 5年生存率は1.2%~1.6%とされている(膵臓がん 2013-2014年5年生存率|国立研究開発法人国立がん研究センター)。 ドラマでの木梨演じる父・雅彦も治療を受けて、その生存率の中に入って欲しいとこうへいさんは話す。
「膵臓がんのステージ4をテーマにしたドラマや映画は、必ずと言っていいほど最後は亡くなってしまう。個人的な願望ですが、大事な家族のためにも治療をぜひ選択してほしい。結婚式を見て、さらに孫まで見るところまで見たい。そんなふうになったらいいね、とふたりで話しています」
今後のドラマの展開に、こうへいさんたちは希望をこめて注目する。