【Step2】離婚理由を明確に自分の心を再確認

 続いて「自らの本心に耳を傾けてほしい」と、岡野さん。

「準備を進めつつ『本当に離婚すべき?』と自問する期間を設けましょう。夫と出会ってからの気持ちの変化を整理すると、意外な本音に気づくきっかけになります」

「慰謝料や養育費を払いたい」と思わせるのがコツ

 例えば、離婚願望を抱いた原因が夫の浮気にある場合。

「“浮気された”との怒りの感情の裏に『夫に愛されたい』という本音が潜んでいることも。その気持ちに気づかぬまま離婚してしまうと、後悔して引きずるケースも」

 また、夫のいいところと悪いところを書き出すと◎。自分の気持ちが可視化され、冷静な判断が下せるという。モラハラ夫の場合はその言動の原因やいつから始まったのか、など分析を。

「友人やカウンセラーなど第三者に相談するのもアリ。今の気持ちに素直になって」

【Step3】相手の性格を分析し、作戦を練る

 次に、夫の性格分析を行い、計画を立てていく。

「実際に離婚を切り出した後、夫がどのような行動を取るタイプなのかを事前に予測しておく必要があるのです。モラハラ夫の場合は相手を立てつつ離婚の意向を伝えると、受け入れられることも。“あんな人を立てるなんて無理!”と思っても、もう少しの辛抱だと自分に言い聞かせて、直接ではなく第三者に伝えてもらうなど工夫しましょう

 離婚の交渉は相手の感情に訴えて「慰謝料や養育費を払いたい」と思わせるのがコツ。

離婚後に慰謝料や養育費を払わなくなる人がいるのも事実。冷静に分析しましょう」

【Step4】期間を決めチャンスを与えてみる

 水面下で離婚の準備を進めつつ、パートナーに“最後のチャンス”を与えるのもポイント。

「別れを決意すると、そのまま突き進む女性が多いのですが、離婚をにおわせて相手が変わってくれさえすれば、離婚する必要がなくなる可能性も。実際に、妻が離婚を切り出して半年間のチャンスを与えたところ、夫が言動を改めて関係を修復した夫婦も」

 また、離婚の意志を告げずとも“最後の見極め”を行うメリットはある、と岡野さん。

「見極め期間は、冷静さを獲得する時間でもあります。自分の中で猶予期間を定めて、夫に直してほしいところや自分の希望をそれとなく伝えてみましょう。時間を与えてもまったく変わる気配がなければ、離婚に向けて本格的に動き出してよし!」