【Step5】身近な人からひとりずつ気持ちを伝える
最後のチャンスを与えても相手に変化なし……と、心が決まったなら、新たな一歩を踏み出すのみ。
弁護士に任せきりにするのは考えもの
「まずお子さんがいれば最初に離婚の意志を伝えます。離婚は、子どもの精神的な負担になる出来事なので、納得するまで説明してあげてください。続いて、自分の両親の説得に移ります。昔に比べて離婚は珍しくないので、反対されないかもしれません。しかし、離婚の理由やその後の生活など、今後の説明は必須。両親の不安を払拭できるよう、整理して伝えましょう」
その他、困ったときに頼れる友人にも意向を伝えておくと安心だ。
「周囲への告知は、夫に知られないように進めるのがポイントです。最終決心をしたことがバレると、財産を隠されるリスクがあります」
【Step6】夫に伝えるXデーを決める
「周囲から理解を得たら、いよいよ夫に離婚を切り出します。口頭や手紙、あるいは弁護士(代理人)経由で夫に伝えてもらうのが、一般的です」
ただし「弁護士に任せきりにするのは考えもの」と、岡野さん。
「弁護士が作成する離婚の公正証書は言葉遣いが強いので、相手を怒らせるリスクがあります。ステップ3で行った性格分析がしっかりできていれば、相手の逆鱗に触れずに離婚の交渉を進める方法も見えてくるはず。公正証書にも事前に目を通し、マイルドな言い回しにしてほしいと弁護士に伝えましょう。そもそも離婚はもめるもの、という前提を忘れずに、綿密に計画を立てれば、冷静に対応できるはずです」
離婚の準備期間は半年~1年を要する。焦らず、着実に駒を進めるのが吉だ。