家計を見直すよりも生き方を見直すべき
「今だけ、お金だけ、自分だけ」の生き方をしていないだろうか。そんな生き方をしていたら、欲しているはずのお金に逃げられ、貧しくなるばかりだと大愚和尚は語る。
「今だけでなく将来のことを考えると、ムダなお金は使わなくなります。次に、お金に支配されてストレスをためていた時間を、やるべき仕事や勉強に使ってみてください。
そして、人のために何かすることを心がけましょう。生き方を見直すことは、心と財産を育てることに通じます」
収入を常に「貯蓄、将来への投資、生活費、今への投資」と4分割して振り分けること。そして、この優先順位をしっかり守れば、着実に貯金が増え、お金に対する不安は減っていくのだ。
お金がないと嘆く前に知るべき5つの教え
一.自分の心と将来に投資をする
二.必要以上のお金を欲さない
三.お金より人徳という財産をつくる
四.イライラして文句ばかりの人にお金は集まらない
五.与えられた仕事以上のことをしてみる
大愚元勝さん(たいぐげんしょう)●540年の歴史を誇る佛心宗大叢山福厳寺31代目住職。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地に達した者を表す。インターネットを通じた情報発信を精力的に行い、YouTube「大愚和尚の一問一答」は登録者64万人を超える。著書も多数。
取材・文/百瀬康司