「加害者は退団するべき」

 天彩は'23年11月号の『宝塚GRAPH』で《ヘアアイロンを持っていこうかな》と発言したことにも批判が集まり、発行元の「宝塚クリエイティブアーツ」は、3月28日に公式HPで天彩の発言箇所を謝罪。

「天彩さんのインタビュー記事では、Aさんがヘアアイロンにより火傷を負ったことを想起させる発言があったほか、(笑)という表現も使用していました。発行元は《ご遺族の心情を著しく傷つけるものでした》と公式HPで謝罪しました。ちなみに、掲載にあたって天彩さんの原稿チェックはなかったそうです」(芸能ライター)

 謝罪に至った経緯について、宝塚クリエイティブアーツに問い合わせたが、

「ご質問につきましては、回答を差し控えさせていただきます」

 と具体的な回答はなかった。

 昨年からその分厚いベールが剥がされ、パワハラ体質の実態が明るみに出た宝塚歌劇団。やっと遺族と和解し、事態は収束に向かうと思われたが、SNS上では……。

《ハラスメント行為がお咎めなしでいいのか宝塚歌劇団》

《加害者は退団するべき》

 など、パワハラ行為をした上級生らがいまだ“お咎めなし”という状況に疑問の声が上がっている。

 イジメ当事者への処遇についても劇団に聞いた。

「3月28日の会見で説明差し上げた内容以上のことは、回答を差し控えさせていただきます」

 パワハラ行為を認め、遺族へ歩み寄る気持ちを示した劇団。あしき慣習を捨て、体質も改善し、今後より一層の真摯な対応が求められる。