モノを厳選すれば家事時間も短縮できる
Nozomiさんのモノ選びの基準は6つ。その考えは、消耗品にも及ぶ。例えば、ラップは巻きの長いもの、トイレットペーパーは芯なし、シャンプー類は家族4人で共有でき、リンスやボディソープにも代用できるもので一元化している。
「買い替えの頻度が少なくて、モノ自体の量が減らせるかどうかを重要視しています。ラップを買い足すというのは、些細(ささい)な手間かもしれませんが、家事の1つ1つは、そういった小さいことの積み重ね。
やらなくてよい作業や手間をコツコツとなくしていくことで、かなりの時間を浮かせることができます」
そんなモノも時間も効率よくコンパクト化しているNozomiさんだが、家族の反応は? 家族がいてもモノが“極少”の暮らしを保つには、どんな秘訣(ひけつ)があるのか。
「前述したとおり、夫は比較的“モノ持ち”派。“いつか使うかも”と思ったものは残しておこうと考えるタイプです。それを理解できず、夫の私物を“ずっと使っていないし要らないだろう”と勝手に捨ててしまい、もめたこともありました」
と、過去の失敗を話してくれたNozomiさん。
それ以降、夫婦間でも価値観が違うことを意識し、家族で共有するモノに手をつけるときは、相談しながら減らすようにしたと話す。
また、キッチンなどにも“夫スペース”を設け、そこだけはどんなにモノであふれていても手出しをしない聖域に。お互いの考えを尊重する工夫をした。
一方、夫にも変化が。
「“減らしたら?”と言うことはありませんが、以前はクローゼットからあふれていた服が、今ではきちんと収まって、余白があるほどに減っています。
衣類など個人の持ち物が究極に少ない私を間近で見て、“モノが少なくても生活に支障はない”と感じてくれたり、不要なモノがない部屋を気持ちいいと感じてくれたからかなと思います」