7月26日〜28日に新潟県の苗場スキー場で開催される「FUJI ROCK FESTIVAL '24」。クラフトワーク、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ、ライドなどの海外アーティストに加え、国内からもAwitch、MAN WITH A MISSION、上原ひろみなど、そうそうたる顔ぶれが出演する予定だ。
タイムテーブル(出演順)はこれから発表予定だが、1日目には電気グルーヴの出演が決まっている。
ピエール瀧、心入れ替え音楽活動……と思いきや
電気グルーヴといえば、石野卓球とピエール瀧によるテクノユニットであり、世界の音楽フェスティバルに参加するほどの実力者である。
音楽ファンから根強い支持を誇る2人だが、世間的には「顔がデカい方」ことピエール瀧の俳優業が有名だろう。
『凶悪』、『アナと雪の女王』、『アウトレイジ 最終章』など、さまざまな役柄で映画やドラマに出演し、「第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を受賞している。
しかし、結成30周年を迎えた2019年、コカインを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕・起訴され、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。
「逮捕の余波はあまりにも大きく、冠番組である『ピエール瀧のしょんないTV』(静岡朝日テレビ)は打ち切り。彼が出演していた映画やドラマの放送は差し替えを余儀なくされます。
さらに『電気グルーヴ30周年“ウルトラのツアー”』のZepp Tokyo公演も中止になっただけではなく、ソニー・ミュージックアーティスツとのマネジメント契約も終了。かなりの関係者が迷惑を被っただけではなく、瀧自身も表舞台への復帰は困難となりました」(スポーツ新聞記者)
その後、電気グルーヴの音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止の撤回を求める署名運動が行われ、翌年の「FUJI ROCK FESTIVAL '20」では最終日ヘッドライナーとしての出演が決定。華々しく活動再開を果たすはずだったが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によってフェスそのものが中止に。彼らも自然と活動休止状態となってしまった。
そして「FUJI ROCK FESTIVAL '21」でようやく活動再開を果たし、以降「SONIC MANIA」や2人の地元である静岡のサッカーチーム清水エスパルスの試合前にパフォーマンスを披露。22年には全国ツアーも開催している。