目次
Page 1
ー 中途半端になりがちな「タレント出身の女性政治家」
Page 2
ー 「モンスター級」だった女性議員

 

 先日、『週刊女性』が発表した『引退してほしい女性政治家』ランキング。蓮舫(3位)や生稲晃子(5位)らを抑え、ダントツの1位だったのが今井絵理子だ。

 2016年に自民党から参院比例区に出馬して、当選。国民的アイドルグループ・SPEEDで得た人気に加え、耳に障害のある息子との関わりから始めた、手話をめぐる実績も評価されたのだろう。

 が、翌年には妻子ある男性との「新幹線手つなぎ交際」を報じられてしまう。

中途半端になりがちな「タレント出身の女性政治家」

 さらに、再選を果たした翌'23年には、自民党女性局メンバーで出かけたフランス研修外遊が「観光旅行にしか見えない」とバッシングに。今井はSNSで「外交も人間関係の構築から始まります」などと反論し、

「また追って活動報告します!!」

 と語ったが、9か月たっても報告はない。そのSNSも今年3月末にアカウントごと停止、その時期から体調不良を理由に国会も欠席中だ。まるで活動休止のまま存在し続ける、SPEEDにも似た状況である。とはいえ、タレント出身の女性政治家はけっこう中途半端になりがちだ。

 例えば、元モーニング娘。の市井紗耶香。今年4月に立憲民主党の参院議員が都議選出馬のため辞職したことから、次点だった彼女の「繰り上げ当選」が決まったが、

「子育てと両立する自信がない」

 などとして、辞退。制度上の都合で一度は議員にならなければならず、わずか93分間で辞職という憲政史上最短記録をつくってしまった。