大谷が居を構えるラ・カニャーダ・フリントリッジとはどういった土地柄なのか。在米ジャーナリストの福田恵子さんに聞いた。
「山の麓にある住宅街です。静かで広い土地があるわりには、ほかの高級住宅街と比べてお買い得というイメージの場所。ロサンゼルスは交通渋滞がひどいので、ビバリーヒルズのように多くの人が住んだり訪れたりする場所からドジャースタジアムに通うより、移動は楽だと思います。
また、日本人はほとんど住んでおらず、日本人が多く住むエリアからも離れています。顔が広く知られている大谷選手にとっては、日本人が少ないほうが住みやすいでしょう。“みんなの憧れの場所”というステータスではなく、利便性や住みやすさを重視した場所に家を購入して、非常に賢い選択だと思いました」
ビバリーヒルズよりも治安がいい
名より実を取った大谷。ハリウッドスターも多く住み、高級住宅街としても知られるビバリーヒルズも引っ越し先の候補として挙がっていたようだが……。
「ビバリーヒルズは高級ブランド店が並ぶファッションストリートの『ロデオドライブ』などがあり、観光客も多く訪れる場所です。それに対して、ラ・カニャーダ・フリントリッジは目立った観光地もなく、住民以外はほとんど訪れないような場所にあります。また、ビバリーヒルズでは近年、強盗被害も多く、治安の面で不安なところがありますが、ラ・カニャーダ・フリントリッジはそういった心配はありません。大谷選手も落ち着いて過ごせる場所でしょう」(福田さん)
水原被告に1700万ドル(約26億円)を盗まれた大谷にとって、家の購入はお金を守るうえでもちょうどよかったのかもしれない。