6月5日のカリフォルニア州サンタアナ連邦地裁への出廷を前に、ロサンゼルス・ドジャース元通訳の水原一平被告を独占直撃する映像をFNN(フジテレビ系列)のニュースが放送した。
5月14日、連邦地裁にスーツ姿で出廷するも、多くの報道陣にもみくちゃにされながらもカメラに視線を送ることなく“貝になった”水原被告。今回のFNN取材にも応じることはなかったが、それでも自分を追うカメラに「すみません」と発してみせた。
それにしても驚かされた水原被告の人相だ。変装だろうか、黒いキャップに大きめのメガネをかけて無精ひげを蓄えた姿は、以前の人当たりが良かった「一平ちゃん」の面影はない。
大谷翔平の口座から約1700万ドル(約26億円)を盗み取って不正送金し、さらに410万ドル(約6億円)の虚偽申告の罪に問われている“被告の顔”をのぞかせていた。
同時に映し出された近影には、長年にわたって大谷を公私にサポートしてきた“パートナーの顔”ものぞかせてーー。
「すみません」は謝罪ではなく感謝か
被告が着ていたのは、黒いハーフパンツに合わせたグレーのトレーナー。その胸元には「NB」のロゴ。そう、大谷が2023年から長期契約を締結した、全国の小学校に配布した“大谷グローブ”のメーカーでもある、スポーツシューズメーカー『ニューバランス』のトレーナーだ。
もちろん、この日にFNNの直撃取材を知っていたわけではなかろう。それでも大谷とは“一心同体”の日々を過ごしてきた“クセ”なのか、それとも世界的プレーヤーの“パートナー”への未練なのか、今となってはスポンサー的には迷惑かもしれないが、ニューバランスを日常的に着用しているのかもしれない。
そして映像にはもう一つ、水原被告の気になる挙動も映っていた。駐車場で待ち受けたFNNクルーらに動揺しつつも、足取りを早めて「撮るのは自分だけにしてくれ」とでもカメラに“目配せ”するような仕草にも見えた。「すみません」は配慮への謝意でもあったのか、最後には後方を振り返って“誰か”を気にかけるような素ぶりの被告。
そう、編集では背景と共に“モザイク”がかけられていたが、確かに“女性”が連れ添っていたのだ。彼の弁護を務める事務所関係者だったのか、それとも離婚説も浮上していた妻だったのか。いずれにせよ、彼にはまだ守るべきものがあるようだ。