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ー タクシー運転手銃撃犯の素顔
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ー 「“マッコリおじさん”と呼ばれていた」

「遭遇したのはここ1か月で2回。平日の昼間にエレベーターで乗り合わせたのと、路上ですれ違いました。清潔感あるキチッとした服装で怖い印象はなかったので、手配写真にはピンときませんでした。報道機関からの問い合わせで、言われてみればたしかにあの人だと驚いたんです」

 と容疑者宅マンションで隣の部屋に住む若い男性は言う。

タクシー運転手銃撃犯の素顔

 埼玉県川口市でタクシー運転手の男性(72)が拳銃で撃たれた事件で、同県警川口署の特別捜査班は5月31日、現場から逃走して公開手配中だった同市の無職・瀬川好一容疑者(68)を強盗殺人未遂の疑いで逮捕した。同29日午後11時38分ごろ、路上に停車したタクシー車内で「金を出せ」と脅し、後部座席から発砲して腹部に重傷を負わせた疑い。

「犯行時に黒い服を着ていた容疑者は事件現場から約200メートル先の自宅に戻って白い服に着替え、故郷・福島市の知人女性宅に事情を知らせず身を寄せたようです。公開手配を知り“やばい、ニュースに顔が出ている。帰らなくちゃ”と観念。女性に1万円を借りてJR福島駅まで車で送ってもらい、新幹線車内から“瀬川です。これから行きます”と警察に電話し、JR大宮駅で確保されました。拳銃は所持しておらず、“捨てた”と説明しています」(全国紙社会部記者)

 逮捕時の所持金は3500円ほど。県警は家宅捜索で銃弾1発を押収し、拳銃を捜すとともに入手ルートを調べているという。

 容疑者は取り調べに対し、「金を奪おうとは思っていなかったが、ピストルを撃ったことは間違いない」と供述している。

 現場近くの60代女性住民が振り返る。

「窓を閉めて寝ていたので銃声には気づきませんでした。パトカーが集まってきて、市の緊急放送もあり、怖くて外には出ませんでした」

 別の住民によると、午前2時ごろ「拳銃を持った男が逃げているので注意してください」などと一帯に放送があったという。逮捕後もなお、「この近くに拳銃を捨てていたら怖い。子どもが拾ったら大変」(別の女性住民)などと不安は解消されていない。

 容疑者の仕事関係者によると、十数年以上前は福島市の豪邸で両親や妻子と暮らし、孫もいる。単身赴任して川口市に仕事の拠点を置き、産業廃棄物の収集・運搬や中古車の売買などを手がける会社の社長に。韓国パブの美人ホステスと同棲した時期もある。