家族やパートナーにできること
親や、パートナーがうつかもしれない、と思ったら、家族はどのように対処したらいいのだろう。
「まずは、親やパートナーが、無為に時間を過ごしている様子はないか、“自分が必要とされていない”というあせりなどは見られないか、よく観察してみてください」
そして、意識が外に向くように、習いごとや、旅行などに誘ってみるのも、いいそう。
「また、ちょっとしたことでも、“あなたに頼んでよかった”“やっぱりあなたがいないと”などと、相手の存在を評価するような言葉をかけるようにしましょう」
相手をよく観察して、まめにコミュニケーションを取ることが、うつの早期発見・早期解決に役立ちそうだ。
教えてくれたのは……保坂 隆先生●精神科医。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。1952年、山梨県生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授などを経て現職。近著に『精神科医だから知っている「老後うつ」とは無縁の暮らし方』(主婦と生活社)がある。