「代表待ちは見つけ次第、即退店です」

店を“18歳未満入店お断り”としたラーメン店『あなたの心を鷲掴み』店主の三浦隆寛さん
店を“18歳未満入店お断り”としたラーメン店『あなたの心を鷲掴み』店主の三浦隆寛さん
【写真】「最近はトラブル減った」18歳未満入店お断りの看板を掲げるラーメン『あなたの心を鷲掴み』店主

「こちらが見つけて注意しても、“間違った”とか“偶然、画角に入っちゃって”とごまかす。そして“もう消したから”とか。たいてい謝らないですね。他のお客さんの迷惑になるし、自分は関係がなくても、トラブルのあったラーメン店にはもう行きたいと思わない人もいると思うので、本当に迷惑です」

 ラーメン店ならではのサービスが原因でトラブル・迷惑行為も……。

「まず前提としてこちらのスタッフのミスで、大盛りを注文したお客さんに並盛りを出してしまったことが原因ではあるのですが……」

 そう話すのは、別のラーメン店店主・B氏。

「お客さんから指摘を受けてスタッフが謝罪し、作り直しました。ここまでは本当にこちらの落ち度であり、申し訳ないことなのですが、その後、その人は食べ終わった後も長々と店内に残ってスタッフに文句を言い続けて……。で、そこで終わらず、その後2週間くらい毎日、何度も“社長を呼べ”“謝罪しろ”という電話を店にしてきて。最終的に自分がこちらの不備を謝りつつ、迷惑だということを強く言ってようやく止みました」ラーメン店主・B氏)

 ラーメン店の客による直接的な迷惑行為。

「いや、22年間で初めてでしたね。“死ね”とまで言われたのは……」

 そう話すのは、福岡県八女市にあるラーメン店『あなたの心を鷲掴み』店主の三浦隆寛さん。同店は類を見ない“18歳以下入店禁止”というルールを設けたことでも、話題になった店だ。

「スタッフが行列の整理をしていたら、ある客が何やらスタッフにグチグチ言っていました。自分は調理しているので、それを店内から見ていたのですが、収まらないので外に行って、“代表待ちは見つけ次第、即退店です”とひと言だけ言ったんです」(三浦さん、以下同)

 “代表待ち”とは、行列ができる店において、行列に対して代表者1人だけが並び、ほかの同行者は別の場所で待機、入店間際に合流すること。代表者の後ろに並んでいた人たちにとっては“割り込み”となるためトラブルの原因にもなり、禁止しているラーメン店も多い。同店の“18禁”ルールは、代表待ちによるトラブルが子連れ客ばかりだったことから設けられた。

「代表待ちはダメですと伝えると、黙って車のほうに帰っていったのでよかったなと思っていたんですが、“死ね! 二度と来るか!”と。いや、もう来なくていいですよという感じなんですが(苦笑)。さすがに“死ね”はいかんと思いながらも車のナンバーを一応確認して、並んでいた他のお客さんに謝って」