「渡辺謙さんの出演する『ラスト サムライ』で、彼の英語は完璧だと思いましたが、小池さんも謙さんのように成功できると思います。彼女はオープンな人柄で、一緒に演じるのが楽しかった。才能があるうえに努力家なんです」

 タズは小池を絶賛するが、日本人からはアクセントがおかしいとの指摘がある。

完璧な英語を求める日本人

日本人は英語を学ぶ際、すべて完璧を求める傾向があると思います。ときどき“L”が“R”として発音されることがあっても、会話の全体がすぐに理解できるなら問題ありません。英語にはウェールズなまりやスコットランドなまりなど、さまざまなアクセントがありますが、それでも同じ英語です。イギリスではなまっているからといって、その人の英語がよくないとは言いません」

 小池が難しい医療用語を交えて英語でまくしたてるシーンもある。そうとうに練習を積んだように見えるが、あるテレビ局関係者は、こう話す。

彼女はもともと英語が苦手だったそうです。インドア派で、積極的に外へ出かけるタイプではなく、英語を話す機会はほとんどなかった。今回の英語と岡山弁は、ドラマのために特訓したようで、役に向けての身体づくりと一緒。苦手意識があるからこそ、頑張ってできるようになったのではないでしょうか」

 少し間違っても気にしないのも役づくりのうち。小池の怪しげな英語と岡山弁が、このドラマの魅力なのだ。