また、イベントの“顔”でもある公式キャラクターの『ミャクミャク』には「ミャクミャクの知名度は関西圏以外ではゼロだと思う。

 地方のゆるキャラ諸先輩方と一緒にローカルニュースで取り上げられれば、一気に認知度が上がると思うので、ゆるキャラと一緒にPR活動してほしい」(北海道・53歳・男性)や「ふなっしーを呼んでバンドを組んでほしい」(京都府・55歳・女性)などの声が集まった。ミャクミャク単体での知名度の低さに不安がある様子。

 風変わりなイベントを愛好する漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんは、世界中の国が集結する万博ならではのアイデアを提案してくれた。

「ミャクミャクは、デザインの選考中から不気味なデザインが話題になっていますよね。万博で世界各国にいる“ホラーゆるキャラ”が一堂に会するパレードがあるなら見てみたいです」

 おどろおどろしいゆるキャラの大行進……ぜひ実現してほしい!

 そして、ゆるキャラ以外にも有名人の力を借りる案も挙がった。

大谷翔平が来てくれれば万事解決すると思う。その分、高額なギャラと交通費がかかりますが……」(佐賀県・61歳・男性)、「大谷翔平の野球教室」(鹿児島県・55歳・男性)など、世界のオオタニを召喚するアイデアが寄せられている。

 そのほか「マツケンサンバの盆踊りがあれば行きたい。盆踊りを一周回ったら、参加賞のマツケンうちわを配ってくれるなら本人不在でも行きたい!」(大阪府・35歳・女性)など、若い世代に人気を集める“マツケン”の投入を切望する声も。

松平健のマツケンサンバを熱望する人たちも多数
松平健のマツケンサンバを熱望する人たちも多数

「日本の著名人だけでなく、韓国のパビリオンで超人気K-POPアイドルのライブを行えば、集客につながる可能性は高いです。ただ、ライブの日にのみ人が集まることになるので、長期間開催される万博には向いていないかもしれませんね」(小野さん)

ニンジャ、ヤクザ、粉もんで攻める!?

 アンケートには過去の万博開催経験を生かした次のようなアイデアも。

「'70年の大阪万博には行ったが、パビリオンが多すぎて見たかったパビリオンをすべて回れなかったのが心残り。VR(バーチャルリアリティー)で当時のパビリオンも体験したい」(東京都・67歳・女性)や「過去の万博から現在までの街並みの変化をVRで楽しめれば、歴史も感じられて勉強にもなると思う」(鹿児島県・41歳・女性)という、ノスタルジーと最新技術をかけ合わせた提案も多数集まった。

「私は、日本の文化ともいえる“任侠の世界”をVRで垣間見たいですね。兄弟の契りを交わす盃事体験や組同士の抗争など、彼らの文化を体験したい。『国がヤクザの存在を認めるのか!』なんて批判が集まると思いますが、映像の最後に暴対法の歴史も描いて暴力団対策に力を入れていると伝えれば、学びにもなりそう」(辛酸さん)

 海外の人々は日本の文化のなかでも、ニンジャとヤクザが大好きとのウワサも。インバウンド向けの展示として大ウケするかも?

 また、開催地がグルメの街・大阪ということもあり“食”をテーマにした、次のようなアイデアも寄せられた。

「大阪のグルメを安く味わいたい」(岐阜県・69歳・男性)、「コテコテの大阪グルメ選手権を開催する。たこ焼きやお好み焼きなど、粉もんをはじめとするおすすめの大阪グルメを大阪府民に挙げてもらい、人気投票をする」(三重県・56歳・男性)などの意見もあり、辛酸さんも「粉もん決定戦や『551蓬莱』の出店に行きたい!」と大賛成。

たこ焼き、大阪名物「粉もん」の博覧会にも期待の声が
たこ焼き、大阪名物「粉もん」の博覧会にも期待の声が

 念のため、万博のホームページに掲載されている「関西パビリオン」の構想図を拝見したところ、食文化に触れる展示はなさそう……。今からでも追加してほしい。