積立投資信託はこの2商品を
「初心者はまず、新NISA口座で、積立投資信託から始めてみてはどうでしょう」
投資信託とは、国内外の株などを詰めたパッケージ商品のようなもの。積み立てなら1000円単位で始められ、まとまったお金がなくても気軽に投資ができる。銀行の積立預金のように、最初に金額を設定しておけば、毎月自動的に買い付けが行われる。
「インデックスファンドという、株価などの指数に連動した値動きをする商品は、比較的値動きが緩やかで大きく下がるリスクが少ない。これを長期で運用するのがポイント。
というのも、積立投資信託は複利で運用されます。元本に運用利益が加わって、そこにまた利益が加わるので雪だるま式に増える。長く運用するほど利益が膨らむんです。もちろん預金金利と違って利回りは確約されたものではないですが、平均すると年5〜6%の利回りで増えている商品は少なくありません」
仮に、毎月3万円を積み立てて年6%の利回りの場合、ざっくり計算すると、10年で491万円(元本360万円)、20年で1386万円(元本720万円)、30年で3013万円(元本1080万円)に!
長く続けるほど大きな利益を期待できるのだ。新NISA口座であれば、その利益に税金がかかることもない。
では、数多いインデックスファンドの中からどの商品を選べばいいのか?
「イチ押しは、オルカン。オールカントリーの略で、全世界株式インデックスファンドのひとつ。具体的な商品名を挙げると、『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』です。
もう1つ、アメリカの代表的な企業で構成されている株価指数、S&P500に連動するインデックスファンドもおすすめ。『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』などの商品があります。
オルカンとS&P500、どちらか1つの商品よりも2つの商品を毎月買い付けるほうがリスクヘッジになります」