純喫茶でクリームソーダが“映える”とSNSにアップしたり、フィルムカメラがブームになるなど昭和レトロが再燃する中、'70~'80年代の歌謡曲がZ世代をはじめとした若者の間でも人気に。
韓国のNewJeansのメンバーが、今年6月の東京ドームでのライブで、竹内まりやの『プラスティック・ラブ』などをカバーすると日韓のSNSでトレンド入りしたりと、海外でも話題となっている。
なぜ今、広がりを見せているのか?
ダントツ人気は松田聖子と中森明菜
「昭和歌謡は根強く人気で再発する曲も多く、弊社でも企画してCDを発売しています。やっぱりTikTokなどのSNSの影響が大きいのではないでしょうか」
こう話してくれたのは、タワーレコード渋谷店副店長の石黒大貴さん。確かに、店内を見ていると昭和歌謡のCDやレコードがずらりと並ぶ。
「聞きなじみのない昭和歌謡は、若い世代には新鮮に感じられて広まっていったと思います。何より親世代にもアピールできますし、曲も今のものよりリズムが緩やかで、踊りやすいということもあったのではないでしょうか」(石黒さん、以下同)
「松田聖子さんは『赤いスイートピー』や『風立ちぬ』、中森明菜さんは『スローモーション』や『飾りじゃないのよ涙は』など、初期の作品が売れています。松原みきさんの『真夜中のドア~stay with me』などのいわゆるシティポップや、アニメの主題歌は海外の方にも人気です」
一方、秋元康プロデュースでSHOW-WAが9月4日にデビュー。昭和歌謡を中心に歌う男性ヴォーカルグループにも再び脚光が。
「純烈の成功は大きいですよね。年齢層の高いファンは、CDやグッズなども買ってくれますから。若いアイドルグループはたくさんいますが、純烈のようなグループは少ないので、そこを狙っているんだと思います」
Z世代には新しく、親世代には懐かしい昭和歌謡。今後もブームは続くのか?
「中森明菜さんが復活するのではという話をたびたび聞きますが、実現したらさらに盛り上がると思います。SHOW-WAのようなグループに若い世代のファンがたくさん増えたときは、いよいよ本格ブームといえるのではないでしょうか」
歌姫の復活&アダルトな男性グループの活躍に期待したい。