「非常にエキサイティングな宝塚人生でした」
9月3日、宝塚歌劇団・宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)が記者会見を開き、来年4月に退団することを発表した。
「芹香さんは昨年、宙組のトップスターに就任しました。トップスターの在位期間は686日。退団会見では“今の私があるのは、本当にファンのみなさまの存在があったからこそ、と思っています”とファンへの感謝の思いを吐露していました。
芹香さんは歴代でも、宙組トップスターとしての在任期間が2番目に短い中での退団となりました。X(旧ツイッター)では“芹香斗亜”や芹香さんの愛称である“キキ”がトレンド入りほど、惜しむ声が相次ぎました」(スポーツ紙記者、以下同)
芹香の退団を悲しむ一方で、
《宙組トップスター芹香斗亜退団会見ってパワハラの責任取らされたんかな…》 《4月までいるんだー(棒)という感じだけど、とりあえず一歩前進ですね》
などと、昨年9月に亡くなった宙組団員Aさんとの因果関係があるのではないかと推測する投稿も散見された。
Aさんの自死と退団の関係は
「Aさんの遺族側は長時間労働と上級生からのパワハラ行為が原因で、Aさんが自死に至ったと主張していました。今年3月、劇団側は14のパワハラ行為を認めましたが、そのうちいくつかは芹香さんも関係していると見られています」
劇団側がパワハラ行為を認めた会見当日、遺族側の代理人弁護士も会見を開いた。
「代理人弁護士は宙組の幹部上級生4名と、宙組の上級生3名、劇団のプロデューサー2名と演出担当者1名の合計10名がパワハラに関与していたと話しました。10名のうち6名は、記者会見までに遺族への謝罪文を提出していたとのことでしたが、この6名の中に芹香さんが含まれているのかは明かされていません」
しかし、今年7月、パワハラに関与した団員やスタッフたちによる謝罪文の状況に進展があった。
「村上浩爾(こうじ)理事長が会見を開き、劇団の体制などに関する改革などについての構想を説明。謝罪文についても触れ、“在団生は全員、遺族側に謝罪文を送っている”とのこと。宙組の再編については“今のメンバーでしっかりと前に進めていくことがいちばん大事”と表明。芹香さんがパワハラに関与していた場合、宝塚歌劇団に残りづらくなったことも一因なのかもしれませんね」(全国紙社会部記者)
芹香の退団会見では“Aさんの死が退団の決断に影響したか”という質問も投げかけられた。司会者が質問を遮る場面もあったが、芹香は以下のように答えた。
「“トップスターに就任いたしましたときに本公演を3作品、これを自分のゴールにして、決めさせていただきました”と話したうえで、“直接関係があることではないです”と否定していました。本人はあくまで自分の意志とのことです。
パワハラ加害者への処遇は変わらず、お咎めナシでしたが、けじめをつけるという意味で、芹香さんと同時期に退団する劇団員も、今後現れるかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
トップスターの退団が与える影響は果たして――。