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ー 暗号資産市場が注目を浴びるわけ ー 成熟期を迎える今、株と同様の投資資産へ
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ー お小遣い程度で気軽に始められる

 2024年11月5日、アメリカ大統領選の投票が行われる。対決するのはトランプ前大統領(共和党)とハリス副大統領(民主党)の2人。この勝敗の行方が、ある投資商品の価格に影響を与えることをご存じだろうか。

暗号資産市場が注目を浴びるわけ

トランプ氏が再び大統領に就任した場合、暗号資産の代表格であるビットコインの価格は上昇するでしょう

 こう予測するのは金融文筆家で暗号資産について詳しい田代昌之さん。

 なぜトランプ氏勝利が暗号資産市場の盛り上がりにつながるのか。理由は大きく3つあるという。

暗号資産に対して規制強化の立場をとる米国証券取引委員会の委員長を、自身が大統領になった時点で即日解任すると発言していること。暗号資産を新しく生成するプロセスを指すマイニングに注力し、メイド・イン・USAの暗号資産を世界にばらまくと公言していること。

 さらに、アメリカの国家資産に大量のビットコインを組み入れるという主張。いずれも暗号資産市場にはプラスのニュースです」(田代さん、以下同)

 自身も大量の暗号資産を保持しており、生粋のビジネスマンであるトランプ氏が市場をリードし、価格が上昇することも予測されている。

画像提供/共同通信
画像提供/共同通信

成熟期を迎える今、株と同様の投資資産へ

 そもそも暗号資産とはどういうものなのか。

「暗号資産とは、インターネット上でやりとりする財産的価値を持つデジタルマネーを指します。少し前までは仮想通貨とも呼ばれていました。日本円や米ドルといった法定通貨ではないのですが、代金の支払いなどにも使えるケースが増えており、法定通貨と相互に交換できます。

 デジタルマネーといえば電子マネーが連想されますが、これは法定通貨同様、資金決済に関する法律が適用され、性質はまったく異なるものです

 代表的な暗号資産の種類は、ビットコインをはじめ、イーサリアム、テザーなどが知られ、今では数千種類に及ぶ。この暗号資産の誕生は今から16年前。ビットコインが最も古い歴史をもち、その成長過程は大きく3つの期間に分けられるという。

法定通貨とデジタル通貨の違い
法定通貨とデジタル通貨の違い