一方で、映画ライターや映画ファンからは「綾瀬はるかの新境地」と絶賛の声が相次いでいる。

 ウェブメディア『GLOWオンライン』のインタビューで綾瀬は、

《『ルート29』のお話をいただくまで、映画やドラマの撮影を1年弱ほどお休みしていたんです。それまでずっと走り続けていて作品がひと段落したら休憩したいという思いがありました。そのお休みの間、「次の作品は、縁を感じるものや運命を感じるものをやりたい」とずっと思っていて。そうして、この作品と出会いました》

 と、オファーを受けた理由を明かしている。

《今まで培ってきたこと、全部の経験を、一回手放そうと思いながら、撮影に臨んでいました。(中略)今のタイミングで、新しい自分、新しい表現に出会える役をやれて本当によかったです》

ムービーウォーカーでの映画『ルート29』の評価は2.6点と低い
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 本人にとっても、役者として成長できた作品だったようだ。

「来年40歳を迎えることもあり、演じる役の幅を広げたいという意思が感じられましたね。『ルート29』の森井勇佑監督は長編デビュー作『こちらあみ子』が『第32回日本映画プロフェッショナル大賞』で1位に輝くなど、期待されている人物です。

 綾瀬さんの魅力でもあるアクションシーンや豊かな表情などが封印されていたのでガッカリするファンがいるのも当然だと思いますが、俳優としてはプラスになったのではないでしょうか」(制作会社関係者)

 40代に突入する2025年以降は、これまで以上にいろんな顔を見せてくれそうだ。