女性皇族初の博士
彬子さまといえば、女性皇族初の博士であり、自身のイギリス留学を綴った『赤と青のガウン』が、累計発行部数30万部を突破するなど、ベストセラー作家としてのお顔も。さらに、最近は積極的にメディアで発信されるなど、革新的な皇族として注目されている。
「今年9月にテレビ朝日系の『徹子の部屋』に出演されたことが話題に。名字や住民票がないことでの苦労話をユーモアたっぷりに明かされました。さらに、NHKのドキュメンタリーや、ファッション誌『SPUR』のインタビューを受けられています。
ストレス解消法について問われたときは“365日湯船につかること”と回答されたり、“あだ名をつけるのがうまいと言われる”など、彬子さまの親しみやすいご姿勢に好感の声が寄せられています」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
多くの魅力をお持ちの彬子さまに、百合子さまも次世代の皇室の担い手として期待を寄せておられたことだろう。
「大正、昭和、平成、そして令和とさまざまな変化が生じた101年間を生きてこられた百合子さま。終戦間近には、空襲で三笠宮邸が全焼したこともありました。しかし、当時の三笠宮家は新しく創設されたばかりの宮家ということもあり、経済基盤が安定していませんでした。
三笠宮さまは、ご結婚満70年に際して行われた記者会見で当時のことを振り返り、“妻が支えてくれた”と明かされました。そんな激動の三笠宮家を支えてこられた百合子さまだからこそ、彬子さまの存在には頼もしさを感じることができ、“今後の皇室を任せられる”というお気持ちだったのではないでしょうか」
孫娘が見守る中、百合子さまは安らかな最期を迎えられたことだろう─。