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ー 《完全に偏向報道》
恵俊彰('11年)

 11月18日放送の情報番組『ひるおび!』TBS系)で、司会の恵俊彰が言い放った、ある“例え話”が炎上している。

 17日、兵庫県前知事斎藤元彦氏の失職に伴う知事選がおこなわれ、再選を果たした。同氏についてはこれまで、数多くの醜聞が取り沙汰されていた。県内の出張や視察の際、さまざまな贈答品を“おねだり”。しかも最初からそうしたお土産が期待できる視察先を選んでいたという職員の証言もあった。

「それ以上に厳しい目で見られたのがパワハラ疑惑でした。訪問先の施設で車を降りて建物の入り口までの約20メートルを歩かされたことについて、職員らを激しく叱責するという話もあったほどです、そのさ中の7月、同氏のパワハラなど7つの疑惑を告発したものの、停職3か月の懲戒処分を科された元西播磨県民局長のA氏が姫路市内で亡くなっていたことが判明。人の命まで奪う遠因となった可能性も指摘された斎藤氏は県議会全会一致の不信任を受け失職。今回の出直し選挙となったのです」(スポーツ紙記者)

《完全に偏向報道》

 今回の選挙には同氏のほか7人が出馬したが、次点の元尼崎市長の稲村和美氏に約13万7千票の差をつけ、111万票余りを獲得。しかも初当選した2021年の知事選から25万票以上を積み上げるという圧勝だった。この追い風になったのが、SNSを使って県民を味方につけていく戦略。これまでの負のイメージを覆し、序盤に伝えられていた劣勢とはまるで違う選挙戦を展開したのである。

「そこで18日の『ひるおび!』です。恵はパネラーとのトーク中、ふと『ネットの特性いうのもあって、イヤな人だと思っていたのが、ワンシーンだけ良いシーンを見ると、(例えば)不良の子がおばあちゃんをおんぶして歩いていると、本当はいいヤツかなと余計に思ったりする瞬間があるじゃないですか』と例えたのです。

 続けて彼は、『斎藤氏が(それまでは)完全に悪人だったのが、いや違うかもしれないという情報がインターネット上に一旦出始めると、自分が求めている商品が次から次へと提示されるように、似たような情報が山のように降ってくる』と持論。また『それを見ているうちに、(意見が)変わってくるってことがあるかもしれませんよね』と解説していました」(スポーツ紙記者)

 だがネットでは、恵による「不良の子」で始まる例えに異論が噴出。

《今の例えヤバくない?!》
《お前いい加減にしろよ。兵庫県民を馬鹿にしすぎだろ》
《これは酷い 完全に偏向報道》
《斎藤さんを不良扱いというか悪人前提で話してる》

 など、一筋縄ではいかない政治の世界に、いまどき街でも見かけないような光景を持ち出して例えてみせたのだ。

 これまでテレビメディアは反・斎藤氏への姿勢を示してきた。

同番組もそうでした。恵とともに総合司会を務め、またコメンテーターも兼任している八代英輝弁護士は、同氏がパワハラ疑惑を告発した元県民局長に対して『事実無根』『うそ八百』『公務員として失格』といった非難コメントを『ああいう言い方をするのは言語道断』と断じるなど、斉藤氏を“ダーティー”なイメージをつけるのにある種、加担してきました。もちろん、同氏のパワハラ問題などを指摘した告発文書を巡る解明作業はまだ続いているので今後が注目されますが、今回の恵の発言は完全に筋違いでしたね」(芸能プロ関係者)

 現在、彼の問題発言のシーンが切り取られネットで拡散している。『ひるおび!』の偏向報道はいつになったら終わるのだろうか…。