こすらない【保湿】
洗顔やクレンジングでは意識している人でも、無意識にこすってしまいがちなのが保湿のステップ。化粧水、乳液、クリーム、美容液ともすべて共通で、手のひら全体を肌に密着させ、3秒キープする「3秒ラップ」でケアを。
(1)手のひらに適量をとり、手全体に広げたら、塗り漏れしやすい鼻の下からスタートし、両頬を手のひら全体で包んで3秒キープ。
(2)次に額とあごに手のひらを密着させ、3秒。
(3)細かい部分や凹凸があるエリアは指で。目の下や目頭は薬指と小指をピタリと添わせて3秒。アイクリームはさらにやさしく、薬指と小指の腹でそっと置くようにのせて。
(4)小鼻や鼻の下も、中指と薬指を添わせて3秒。しっかり浸透させる。
《COLUMN》乾燥肌の人におすすめなのが、コットンパック。ヒタヒタに化粧水を含ませたコットンを2枚に裂き、顔を覆うように3分パック。さらに手を添えてフィットさせながら「3秒ラップ」を繰り返す。
こすらない【メイク】
繊細な部分に繰り返し触れ、摩擦を起こしているメイクも要注意。まずベースメイクは、指で引きのばすのではなく、手のひらとスポンジで“スタンプ塗り”を。また、ポイントメイクは、こすらないツール選びも重要。
(1)メイク下地やリキッドファンデーションを手のひらに適量とったら、両手を擦り合わせて温め、なじみをよくする。
(2)面積の広い部分は手のひら、細かい部分は指で。スタンプを押すようにポンポンと全体に広げていく。
(3)下地やファンデーションが全体に広がったら、スポンジやパフでやさしく押さえてなじませる。
教えてくれたのは……石井美保さん●トータルビューティーサロン「Riche」のオーナーかつ美容家として、美容誌をはじめ各メディアで活躍。独自の「こすらないスキンケアメソッド」を提唱し、これまでに約2000人の肌悩みを改善してきた。その透明感あふれる美肌は、あらゆる世代の女性のあこがれを集めている。著書に『スキンケアで肌を毎日いためていませんか?こすらなければ、美肌』(講談社)。
ヘア&メイク/大野朋香、小澤桜 撮影/中村和孝、岩谷優一 取材・文/當間優子