昨年は出場者発表の後にデビュー50周年のQUEEN、12月に入ってからは寺尾聰や薬師丸ひろ子などの特別枠での出場が発表された。
「でもわざわざ見ようと視聴者に思わせるのは、SMAPや嵐クラスの復活じゃないと厳しいでしょうね。嵐は今年が25周年の年だから、もしかしたらあるかも、という淡い期待はありますが、SMAPはあと何年かしないと無理でしょう。それまで『紅白』が続いているかという問題もありますけど(笑)」
根強い中森明菜待望論
復活という“枠”では、中森明菜が毎年、話題に上がる。アンケート結果でも、「この人が出場すれば見る」というランキングではトップの票数を集めた。
「NHKは、まだ明菜さんを口説こうと頑張っていると思いますよ。今年はBSで過去のライブ映像を流したり、少し前に放送された、『紅白』のスタートアップ企画のような番組で、懐かしの名場面コーナーでは、明菜さんの映像を流していました。
今、1980年代~90年代にかけてのアイドルたちって注目されているじゃないですか。“今、見たい”“もう一度聴きたい”という声は多いと思うので、明菜さんを含めてそのあたりの歌手が復活すると視聴者も喜ぶんじゃないかな」
アンケートの「この人が出場すれば見る」の結果は、明菜に続いてサザンオールスターズや、中島みゆき、米津玄師らの名前が並んだ。
「朝ドラの『虎に翼』と『おむすび』の主題歌を担当した、米津さんもB'zも今年は選ばれませんでした。発表前には絶対出るだろう、なんて予想されていましたけど。
特別枠なら、今年は、29年ぶりに武道館でライブを開催した、とんねるずなんて狙い目じゃないですか? 初出場の新浜レオンさんのプロデュースを木梨憲武さんがしていますし。そこでの絡みがあったら面白そうですね」
今回のアンケートで、興味深い数字がある。今年は「『紅白』を見ない」と答えていた人たちの中で、「誰が出ても見ない」と答えていた人は137人。ということは、今年は見ないと答えた人の中でも「この人が出れば」見るのは、500人中160人もいるのだ。