目次
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ー 今季負け知らず國學院、初優勝なるか
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ー 優勝争いは9区、10区までもつれる? ー ダークホースは創価、シード権争いは?
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ー 飛躍を遂げそうなチームの筆頭

 101回大会を迎える箱根駅伝。全21チーム、過酷な10区間217・1kmを制するのは? 箱根経験者として知られる日本大出身の俳優・和田正人さんに見どころを聞いた。

 今季は出雲全日本大学選抜駅伝(10月14日、以下出雲)、全日本大学駅伝(11月3日、以下全日本)ともに6位までが同順位(※出雲のアイビーリーグ選抜を除く)という激レア展開。

「優勝した國學院大、2位の駒澤大、3位の青山学院大。この3校が頭2つくらい抜けている印象です」(和田さん、以下同)

今季負け知らず國學院、初優勝なるか

平林清澄選手(22)國學院大・経済学部4年。'24年の『大阪マラソン』で、初マラソンの日本選手最高記録を更新(写真/アフロ)
平林清澄選手(22)國學院大・経済学部4年。'24年の『大阪マラソン』で、初マラソンの日本選手最高記録を更新(写真/アフロ)

「勢いに最も乗っているのは、國學院大。出雲を5年ぶりに制し、全日本も初優勝。適材適所の“後半型オーダー”がドハマりしました。前半は遅れを取らないようしっかり凌ぎ、つなぎの区間では区間賞。他チームとの差を縮めながら、終盤に絶対的エース・平林清澄選手(4年)と上原琉翔選手(3年)が勝負を決めた。さらに全日本区間新記録(6区)の山本歩夢選手(4年)や青木瑠郁選手(3年)ら選手層は厚く、チームの雰囲気がいいのも強みですね」

 では、國學院大がついに初優勝を?

「國學院大は強い。けど、青山学院大は“箱根駅伝にすごく強い”チームなんですよ。出雲、全日本で振るわずとも、箱根だけ制したことは過去に何度も。前回の優勝もそのパターンでした。今季の出雲と全日本は前半型オーダーで後半にひっくり返されましたが、実力者ぞろい。

 出雲と全日本で区間賞の鶴川正也選手(4年)、全日本で区間新(4区)の黒田朝日選手(3年)、“ミスター箱根駅伝”の太田蒼生選手(4年)が三本柱。さらに、前回5区(区間2位)の若林宏樹選手(4年)と6区(区間2位)の野村昭夢選手(4年)という、前回の山上り・山下り経験者が残っているのも、他の2校にない有利な点です」

 前回、優勝候補とされながらも2位だった駒澤大は?

「全日本では前半で出遅れました。しかし、7区の篠原倖太朗選手(4年)と8区の山川拓馬選手(3年)の連続区間賞で最終的にはトップと28秒差まで追い上げたのは、さすが。(箱根の)5区経験者の山川選手がどの区間を走るのかも注目です。また、エース・佐藤圭汰選手(3年)がケガから戻ってくると思いますが、どの程度の状態なのかが気になります」