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子役として芸能界で活躍、1998年、反町隆史主演ドラマ『GTO』に出演してブレイクした希良梨さん。しかし20歳で突然引退。その理由は「子宮がん」だった。海外に拠点を移して、結婚、出産。今はメキシコでの生活を送るが、今年、日本に一時帰国した際に二度目の子宮がんが判明。12月13日に無事に手術を終え、25日に退院した。引退した当時のことや今の心境を聞いた。
「ようやく起き上がることができて、今日からリハビリをしています。順調なので予定どおりに退院できそうです」
そう話すのは女優の希良梨さん。子宮がんの手術を終えたばかりで点滴の管もまだはずせないが、口調は穏やかで元気だ。
20歳のときにもがんを経験
子宮がんの手術をするのはこれが二度目。一度目は、人気絶頂の2000年、20歳のときだった。重い生理痛に耐えかね病院に行ったところ、判明。幸いにも早期発見だったため、患部をレーザーで焼く円錐切除手術を行った。
病気を公表することなく、日本での芸能活動を休止すると、海外に拠点を移し、2008年に結婚。二度の流産を乗り越え妊娠したが、同時に医師からは、がんの前段階である子宮頸部高度異形成だと告げられた。
「妊娠が進み、子どもの心臓の音を聞いていたので出産を諦めるつもりは一切ありませんでした。妊娠しにくい身体だとわかっていたし、新しい命を産みたいと。そのあとは子育てに集中するあまり、自分のことをないがしろにしていたのもよくなかったのかもしれません。
産婦人科の診察台に乗るのはイヤだし怖い。そんな思いだったので、がんの前段階だった状態をきちんとケアできなかったのです」
婦人科の検診には定期的に、そして気になることがあれば早めに診察を受けてほしい、と言葉に力を込めた。