それぞれのキャラは、会話の場において次のような役割を果たします。ツッコミキャラはリーダーシップをとって会話をまとめる、いわゆるMCです。
ボケキャラはとにかく発言して、何かを提案します。いじられキャラは、フレンドリーな性格を活かして会話を繋ぎ、その場を盛り上げる役です。
癒しキャラは、会話が止まったときや、議題が暗礁に乗り上げそうなときにほんわかした発言でその場を和ませます。天然キャラは、予想外の発言で議論にインパクトを与える要員といえます。
なかには、一人で複数のキャラを兼ね備えて発言できる人もいます。
ボケ+ツッコミ、癒し+ツッコミ、いじられ+ボケ、癒し+天然、はたまた3キャラ以上兼ね備えたマルチタイプなどいろいろありますが、話し相手のキャラをこの5つに分けて考えると、自分がどの役割をしてその場の会話を進めていくのがベターなのかがわかります。
自分や相手がどのキャラなのかを知って、役割を意識した会話を心がけてみてください。会話の進め方が今まで以上にスムーズになるはずです。
「お笑い」に慣れ親しんだ関西人や「お笑い脳」を持っている人は、会話上手だと感じています。彼らのテクニックを習得できれば、会話が楽になって、毎日明るくなりますよ。
芝山大補(しばやま だいすけ)●ネタ作家。1986 年兵庫県生まれ。2007 年、NSC 大阪校に入学。2009 年、2011 年にはキング・オブ・コント準決勝進出。現在はネタ作家に転身し、賞レースのファイナリストなど、芸人300 組以上のネタ制作に携わる。2019 年からは「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という想いから、お笑いの技術を言語化して伝える「笑わせ学」に取り組む。現在はYouTubeやTikTokの活動のほか、大学や企業でも講演を実施し、より多くの人に芸人の技術を届けている。2024年12月には『お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法』(KADOKAWA)『じつは、関西弁が最強の話し方である』(主婦と生活社)を2冊同月発刊。