目次
Page 1
ー 子どもが欲しいから結婚!
Page 2
ー 別れた妻の悪口を連発
Page 3
ー 自慢話が鼻につく
※写真はイメージです

「結婚したいなら、婚活をする」というのが、当たり前の時代になってきています。リクルートブライダル総研が行った『婚活実態調査2024』によると、2023年の婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は32.3%にも上ったというのです。ところが婚活サービスに登録をしても、活動を苦戦している人が多いのが現状です。

 仲人をしながら婚活現場に関わる筆者が、目の当たりにしている婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、婚活で苦戦を強いられる人たちの要因とは何なのか、事例とともに見ていきましょう。

子どもが欲しいから結婚!

 しんじさん(48歳、仮名)は、できたら1年以内に結婚を決めて、なんとか50歳になる前に子どもが授かれればと思っていました。そこで、35歳までの女性にお申し込みをかけたのですが、全く受諾されませんでした。

 これは40代後半、50代の男性にありがちなのですが、ご自身は若いつもりでいても、30代の女性たちからしてみたら、15歳以上離れている男性は父親に近い年齢の域。まずは条件から相手を選ぶお見合いでは、マッチングが難しくなります。

 そこで、年齢を42歳まで引き上げました。すると、42歳のかなこさん(仮名)とお見合いなり、そこから仮交際を経て、真剣交際へと進みました。なるべく早い時期に結婚を決めたかったしんじさんは、そこから結婚後の具体的な話をするようになりました。

 しんじさんの結婚の目的は、子どもを授かること。そこで、デートで会うたびに、「結婚したら、すぐにブライダルチェックに行こう」「子どもは、できたら二人は欲しいよね」「不妊治療をするなら、どんなことでも協力もするよ」と、子どもの話ばかりしていました。

 結果、それがかなこさんにはプレッシャーになりました。年齢から言って、妊活をできる時間が限られています。また、たとえ若かったとしても、子どもを授かることに“絶対”はありません。

 かなこさんは、デートの度に子どもの話をされることで気持ちが重たくなり、結局しんじさんに交際終了を出しました。

 まだお互いの価値観やライフスタイルを十分に知らない段階で、ご自身の結婚後の要望を押し付けると、うまくいきません。ことに、子どもを授かるか授からないかは、女性にとってデリケートな問題です。男性の皆さんは、そのあたりの配慮が必要です。