別れた妻の悪口を連発

 みかさん(45歳、仮名)がお見合いした、たつのりさん(47歳、仮名)は、バツイチですが背も高く、痩せ型で、顔もスッキリ系のハンサム。

 上場企業に勤めるエリートで、みかさんは、「お見合い市場にも、あんな素敵な人がいるなんて」と、最初はこのご縁にとても乗り気でした。

 ところが、仮交際に入って、2回、3回とデートを重ねていくうちに、たつのりさんへの見方がわかっていきました。

「会う度に、元奥さんの悪口を言うんですよ。離婚も、元奥さんの浮気が原因だったようです。それで、離婚した途端、元奥さんは浮気相手と再婚をしたそうです。『本当に、たいしたもんですよ!』って、憎々しい口調で元奥さんのこといったときの顔を見て、ゾッとしました」

 浮気をされて悔しい気持ちはわかります。その浮気相手と離婚後すぐに再婚をされたら、憎しみも深まるでしょう。ただ、それを、これから結婚をして未来を築く可能性のある女性の前で言っても、なんのプラスにもなりません。

 お見合いや仮交際に入ったばかりのときに、元妻のみならず元恋人の悪口を言うのは御法度。それを口にするあなたの性格に疑問を抱かれることになります。

婚活経歴や恋愛経験を聞く

 さとみさん(35歳、仮名)は、やすおさん(41歳、仮名)とのお見合いを終えて、すぐに「今日のお見合いは、お断りでお願いします」と連絡を入れてきました。

「カフェで着席したら、開口一番が、『どのくらい婚活しているんですか?』『何人くらいにお会いしまいたか?』と、私のお見合い歴を聞いてきたんです。だから『まだ数か月ですし、そんなにたくさんの人にはお会いしていません』とぼやかして答えました」

 すると今度は、自分のお見合い歴を話し出したと言うのです。

「僕はもう1年くらい婚活をしていて、50人くらいに会いました」

 それからは、お見合いに現れた女性の悪口を面白おかしく語り出したというのです。

「あなたは、写真と実物が変わりませんが、中にはどんだけ加工したら、あの写真になるんだというような、原型を留めていない人もいましたよ。あと、写真の2倍くらい横に大きかった人もいました」

 さらに、こうも続けました。

「お見合いのお茶代って男持ちじゃないですか。写真とあまりにも違う人が来たときには、詐欺に引っかかった気分ですよ。まだ付き合うかどうかわからないうちは、お茶代は割り勘にしたほうがいいですよね」

 さとみさんは筆者に言いました。

「一刻も早く帰りたい気持ちになって、お見合いを40分で切り上げました。あと、お見合いを終えた後に、『これ、私のお茶代です』って、千円札を渡しました」

 それをすんなりと受け取ったそうです。

「私のお茶代は、税込で970円でしたが、レジでお勘定をして私に30円のお釣りを返すこともなく、自分のお財布にしまっていました」

 お見合い歴を聞くこと、お見合いで会った女性の悪口を言うこと、さらに、女性のお茶代を払うことに言及するのは、いい結果を招きません。