自慢話が鼻につく
まなぶさん(41歳、仮名)は、仮交際に入ったよしみさん(40歳、仮名)と2回のデートを終えて、交際終了を出しました。
「僕は日本の企業にいるので、外資系企業にいるよしみさんの職場のことはよくわからないのですが、『とにかく実力主義だから、仕事の手が抜けない』とか、『1000万円近いお給料をいただいているのだから、忙しいのは仕方ない』とか、なんだか発言が鼻につくんですよね」
よしみさんの年収は950万円、あきおさんは800万円でした。
「考えすぎかもしれないけど、どこか僕を見下しているようなところもありました。ただ日本と外資ってそもそも賃金体系が違いますよね。外資はいつ首を切られるかわからないし、退職金も年金制度も整っていない。
もちろん能力があるからこそ、その現場で稼げるのでしょうが、話しをしていて楽しくなかったし、女性と言うより男と話しているような気持ちになりました」
自分の仕事における能力の高さや高い年収などを、婚活の会話で話題にするのは、相手にいい印象を与えません。婚活の場では、自分が優秀であるという自己アピールが過剰だと、逆効果になります。
外見ばかりを褒める
さゆりさん(37歳、仮名)は、先日、さとるさん(41歳、仮名)と仮交際に入りました。さとるさんからは、毎日のようにLINEがきて、毎週末お会いしていたようでした。
「私のことをすごく気に入ってくだったのは、お見合いのときからわかりました。交際に入ってからも、会うといつも服や持ち物を褒めてくださる。あと、『顔が僕の“どストライク”なんです』と言われました。なんだか、外見ばかり褒められて、もっと内面も見てほしいなという気持ちもあります」
外見について褒めること自体は悪いことではありませんが、外見だけを繰り返し褒めると、相手に「内面には興味がないのかもしれない」「本当に真剣な気持ちで接しているのだろうか」と思われることがあります。
特に婚活の場では、お互いの価値観や性格を知ることが重要なので、褒めることも大事ですが、それよりも内面に焦点を当てて、意見交換をしたり、結婚観を話したりするように心がけてみましょう。外見ばかりに注目すると真剣さが伝わりにくくなりますよ。
鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊『100日で結婚』(星海社)好評発売中。公式サイト『最短結婚ナビ』 YouTube『仲人はミタチャンネル』