AI化の影響で失業が増える業界とは

 一方、働き方の未来も見てみよう。話題となっている「年収の壁」問題。「103万円の壁」は今年中に引き上げられる見込み。103万円の壁とは、パートなどで働く人の所得税の負担に関わる年収額のボーダーラインだ。

「103万円から178万円へ壁を引き上げ、所得税を減税し国民の手取りを増やそうというのが国民民主党の案です。ただ大幅な税収減となるので実現は難しいでしょう。最終的には123万円と178万円の中間地点で決着するはず。壁の額にもよりますが、手取りはあまり増えないかもしれません」

 来年以降には「106万円の壁」が撤廃される見込み。106万円の壁のほうは、パートなどで働く人の社会保険料の負担に関わる年収額のボーダーラインだ。

「年収106万円を超えると、配偶者の扶養を外れ、自身で社会保険(厚生年金・健康保険)に加入する義務が生じる壁です。壁の撤廃は社会保険料負担による手取りの減少をもたらすものの、将来の年金を増やすなどの利点もあります」

 ビジネスの現場ではAIの導入が進んでいるが、それによって職を奪われる人も出てくるという。

プログラマーやSE、オフィスワーク全般はAIに置き換えられていく。AIに代替可能なホワイトカラーの失業が増えていくでしょう。逆に肉体労働のブルーワーカーの人手不足は変わらず、賃金アップが望めると思います