10代からシニアまで世代別のニーズが
美顔器の利用者層は10代後半から70代までと幅広く、世代によって目的やアプローチが異なる、と吉田さん。
「若い世代では美容医療に対する抵抗感が薄く、10代後半から美容クリニックを利用する人も。今の若者はニキビ対策にも、クリニックでのディープクレンジングやピーリングといったメニューからスタート。そういったスキンケアの選択肢の一つとして、美顔器を使い始める傾向に。
一方、シニア層では、眼瞼(がんけん)下垂やたるみといった悩みを抱えつつも、“顔にメスを入れるのは怖い”という思いから、より医療に近い美顔器に救いを求めるケースが多いです」
こうした世代ごとのニーズの違いは、美顔器市場のさらなる多様性をもたらす要因となりそうだ。
初めて美顔器を購入する際、手頃なエントリーモデル(初心者向け)を選びがち。だが、吉田さんは「特に大人世代が今から買うのであれば、高価格帯の上位モデルを」とすすめる。
「継続するには、初めて使った時の“効果実感”が重要。肌にハリが出たり、人から褒められたりといった成功体験があれば、自然と続けたくなります」
一方、安価なモデルでは効果を実感できず、結局使わなくなってしまうケースも。そうなればせっかくリーズナブルに手に入れても損をしたことになる。さらに、便利に見える多機能タイプよりも、一点集中タイプがおすすめ。
「たるみやシミなど、今、気になっている悩みに特化した製品を選ぶことで、効果を実感しやすくなりますから」