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ー 「オーガニックだからって安心安全なの?」
※写真はイメージです

 2月5日、品川区が発表した“ある方針”が話題を呼んでいる。

「オーガニックだからって安心安全なの?」

「区立の小中学校で提供する給食野菜すべてを有機野菜、つまり“オーガニックにする”と発表したのです。品川区は、2023年春から区立の小中学校給食を無償化しており、オーガニックの野菜を使用しても、無償での給食提供は続けるとのことです」(ウェブメディア編集者、以下同)

 この方針は、品川区の区立小中学校に通う学生や保護者の声を受けてのことだという。

「2023年に給食が無償化されて以降、《給食の質が落ちた》《おいしい給食が食べたい》との声がアンケート上で上がっていたそう。そこで、安全安心な給食を提供することで、給食の質の向上を図ろうと、オーガニック野菜の導入が決まったのです」

 しかし、野菜をすべてオーガニックにすることで本当に給食の質が上がるのかという点に、疑問の声が寄せられている。

「オーガニック野菜は、化学的に合成された肥料や農薬を使用せずに作られています。そのため、害虫や寄生虫が混入するリスクが高いとも言われています。また、そうした背景から収穫量が少なく、流通量も限られます。したがって、安定した供給が難しく、毎日数百人分もの食材を消費する学校給食とは相性が悪いのではと指摘されているのです」

 また、オーガニック野菜の導入には、コスト面への懸念の声も上がっている。

「オーガニック野菜は一般的な野菜よりも価格が高いので、これまで通りの予算では給食の量が減ってしまいます。給食の量を変えず、オーガニック野菜を導入するためには、給食1食あたりの単価を上げなければなりません。しかし、品川区は給食費を区の税金で賄っているため、増加分も区の税金から支払われることになるのです」

 これを受けて、ネット上では

《品川区民だけど、野菜をオーガニックにするより肉や魚の量増やすとか特別メニューを豪華にするとか、お金使うならそういうことに使って欲しい》 《オーガニックだから安全安心というのは乱暴だと思う》 《税金を子供たちのために使うのは納得だけど、オーガニックは必要ないかな》

 といった声が上がっている。

 また、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏も自身のX(旧ツイッター)で、この件について、

《クソだな。税金の無駄遣い。品川区民は怒ったほうがいいよ》

 と綴った。

 こうした声を品川区はどう受け止めているのか、品川区の学事を担当する学務課に問い合わせたが、期日までに回答はなかった。

 オーガニック野菜の導入は10月から始まる。学生たちからの評判は果たして――。