対策のカギは日焼け防止と保湿
手作業が多く空気に触れる時間が長いなど、対策が困難な人は保湿を徹底したい。
「手を頻繁に洗う人は、セラミド配合のハンドクリームや、水分を保持する天然保湿因子の性質を持つ成分が入ったクリームがおすすめ。指の腹の乾燥に悩む人は、乳液状のハンドクリームよりも少し油分が多いものを選ぶと潤いやすくなります」
冷え性や手先のあかぎれが気になる人は、血流を上げる効果が期待できる、ビタミンE配合のもので保湿を習慣化。それでも状態がよくならない場合は、皮膚科に行って薬を塗った上からさらに、ハンドクリームを塗る。
「クリームを塗る回数は一日2~3回がベスト。塗る際はティッシュペーパーを貼り付けたときに、落ちるか落ちないかのギリギリのべたつき加減が適量です。あとは毎日続けること。昨日塗ったから今日は塗らないなど、継続性がないと手肌はすぐに乾燥してしまいます」
ハンドクリームの効果を十分に発揮させるための、適切な塗り方もあるという。
「手の甲に塗るだけで満足しがちですが、指の間や爪まわりも忘れないでください。特に指先と爪の根元は乾燥しやすく、ささくれが起きやすいので入念に。
また、油分が多いハンドクリームは、冷えるとのびが悪くなります。より浸透させるためにも、お風呂上がりやマッサージで手を温めてから塗るのがおすすめです」
保湿と同様に、きれいな手肌をつくる要因として挙げてくれたのが、日焼け対策。
「紫外線による日焼け対策を顔だけで終わらせてしまう人が多いですが、実は、手も太陽光による荒れや老化を引き起こします。特に、手の甲は光に当たる面積が大きいので焼けやすい部位。
こうして浴びた光によって、コラーゲンが分解され老化が進行するので、外出する際は手にも日焼け止めを塗るように心がけてください。これからのシーズンは紫外線量も増えるので、こまめに対策しましょう」