日焼け止めと保湿ケアを
花粉などの汚染物質を家の中に持ち込まないための工夫も必要。コートは毛足の長いものを避けて、花粉がつきにくいナイロン地などの表面がツルツルしたものを選ぼう。家の外で花粉をはらい落として、玄関に掛けておくのも鉄則。髪を下ろしていると、髪についた花粉などが肌につきやすくなるため、ヘアスタイルをコンパクトにまとめるのもポイントだ。
「花粉や汚染物質は肌に長時間つけたままにしないことが大事なので、帰宅後すぐの洗顔もマスト。クレンジング剤は、メイクの脂をすばやく乳化させ、こすらずにスッと落とせる肌への負担が少ないものを選んで」
もう一つの重要ポイントが、とにかく徹底して肌を保湿すること。
「きちんと肌を保湿して乾燥させないことが何より重要です。肌が十分に潤っていると、バリア機能も正常に働きます。化粧水はじっくりと二度塗りし、その上から保湿剤でしっかり保護して潤いを閉じ込めるのが大切です。保湿剤はもったいないからとケチらずに、塗った肌を触ると、手のひらがベッタリとくっつくくらい使用してください」
保湿剤は水分をしっかり蓄えてくれる性質を持つ、アミノ酸、ヒアルロン酸、セラミド、多糖類といった成分を複数含んだ乳液やクリームをチョイスして。
「化粧品を塗るときはコットンではなく、手でのばすほうが肌には低刺激。どうしてもコットン派という人は、ふかふかとして厚みがある肌あたりのやさしいものを選び、こすらずに使用してください」
肌がゆらいでいると、水分量が多い化粧水がしみることがあるので、いつもとは違うケアが必要だそう。
「その場合は、化粧水や美容液は塗らずに、乳液やクリームだけを塗って様子をみて。油分の多いバームやワセリンを使用して、肌を保護するのも効果的です。改善したらいつものスキンケアに戻して大丈夫ですが、しばらくしても治らない場合は何らかの疾患が発症している可能性があるので、迷わず皮膚科を受診してください」
基礎化粧品を見直す際は、大手化粧品メーカーが販売している、敏感肌用の商品を試すのもアリ。
「きちんとした研究の裏打ちがありながらも、価格が比較的抑えられている商品もたくさんあるので試してみるのも手です。ただ、肌がゆらいでいるときに、これまで使ったことがない新しい化粧品の使用は避けてください。肌の調子がいいときにいくつか試してみて、ゆらいでいるときでもこれなら安心して使えるというお守り的な化粧品を見つけておくといいでしょう」