食品関連でいえば、コンビニやスーパーでお弁当や惣菜を買ったときについてくるプラスチックのスプーンや割り箸にも有料化の波が押し寄せている。
『RF1』や『神戸コロッケ』を擁するデパ地下惣菜大手のロック・フィールドは、昨年から割り箸を国産材に切り替えて有料化した。コンビニの『ファミリーマート』でも、全国の一部直営店舗で、プラスチック製のスプーン・フォーク・ストローの有料化を実施している。
エコとはいえ、納得のいかない課金も
エコの観点から、これもやむをえないのか……とも思うのだが、箸が10円、レジ袋が5円と課金されると、世知辛いと思ってしまうのは意識が低いのだろうか。現役コンビニ店長に話を聞くと……。
「割り箸とかスプーンは、実は加盟店負担なんです。やはりコストがかかるので、店舗で配布の判断ができる紙おしぼりなどは、うちの店では渡すのをやめている。“何でも課金か!”と言われても、逆に無料だったのは加盟店側の努力があったんですよ」
売り手側の努力も限界に達しての課金であれば、消費者も受け入れざるをえない。しかし、どうしても納得のいかない課金もある。
「公共料金関連の払込用紙の発行などが、軒並み有料化しています。それをちゃんと告知してくれればいいんですが、あのペロッとめくれる圧着式ハガキで一方的に通達して終わり。
インターネットで“紙の払込書を中止する”と連絡をしなければ、ちゃっかり課金されて送られてくる仕組みです。情報弱者になりがちな高齢者の方々には不親切ではないでしょうか」
関西在住のファイナンシャルプランナー、福一由紀さんはそう指摘する。
「実際、私の母が契約している携帯電話会社から領収書のハガキが届いていて、見たら事務手数料が結構取られているんですよ! 料金はもう銀行引き落としにしていて、請求書と領収書をハガキで送ってくるだけなんです。お年寄りってスマホで確認とかする人は少ないと思うので、それはちょっとえげつないなあと」(福一さん、以下同)
携帯各社の紙の請求書の発行手数料は、auが1通253円、NTTドコモが1請求につき220円、ソフトバンクは1か月分ごとに220円(いずれも税込み)となっている。紙の請求書の発行停止手続きはインターネット上で行う必要がある。