僕らが大学時代に結成して、小さな劇場でやってたときを考えるとね、全国ツアーをやれて、何万枚ものチケットが即日で売れて。不思議だなと思うし、感慨深いですよ。
一体、僕らのどこにそんな価値を見いだしてくれてるのかなぁって思う。まあ面白いんでしょうね、私の仲間は。よくあんな面白い人たちに、大学時代に出会いましたよ(笑い)。確かにもう、友達ではないと思うんです。"親友を挙げて"と言われても、NACSの名前は挙がらない。親友なんて言葉じゃ表しきれない。会えばニコニコといろんな話をするかって言ったらそうじゃない。やっぱり、非常にビジネス的な付き合いではあるけども、お互いを認め合ってるのが一番大きいですよね。
もう、解散してもおかしくないくらいのケンカなんていくらでもあったから。ある意味、お芝居を作るごとに(笑い)。ただ、それでも誰も"辞める"って言わなかった。もう身内っちゃ身内で。
なんか、親には言われたくないことってあるじゃないですか? それがNACSにもやっぱりある。舞台袖で、ウチのメンバーがワーッと人を笑わせてる姿なんか見ると"すごいなあ、この人たちは"とやっぱり思う。頼もしいような、誇らしいような。ただ、年中NACSやってたいかっていうと……そうではなくて(笑い)。
僕らは、とにかく長く続けたい。そのために編み出した方法が、数年に1回(笑い)。毎年やってたら、たぶん、解散しちゃうんじゃないかな?(笑い)。ただ、お客さんは待ってくれてるから、本当に申し訳ないんだけど。でも、これは長く続けるためなので、どうかご理解ください!!