廣瀬「(爆笑)」

20150922 yowamushi (5)
(総北高校・自転車競技部3年生、巻島裕介役)廣瀬智紀(ひろせ・ともき) ●1987年2月14日生まれ・埼玉県出身。2013年の舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The First Resultより巻島役で出演。
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北村「この人、基本はしっかりしてるんですよ。だけど時々、わけわかんないこと言い出すんです。たまに宇宙人かなって思う。その“???”な話を拾い集めてまとめるのは、本当にもう大変でした」

廣瀬「きたむー(北村)はね、冷静なんだけど、抜けてるところがある」

北村「ちゃんとも(廣瀬)に言われたくないよ(笑い)。ただ、性質的には似てるかも。酸性かアルカリ性かだったら2人ともノンビリしてて、肌にやさしい弱酸性て感じ」

廣瀬「うん、ヒアルロン酸ね」

北村「ほら急にわかんないでしょ? 弱酸性とヒアルロン酸はさ、また違うじゃん」

廣瀬「知ってる、知ってる。何となく浮かんだから」

北村「これがイベントのときは1時間続きましたからね(笑い)」

―新作では2人座長(主演)ですね。

北村「2人座長ってペダステで初めてだから、それも新しい挑戦です。ただ、ちゃんともと2人っていうのは、すごく心強いですね」

廣瀬「……僕、この間、沖縄行ったんですよ。(周囲に???が飛び始める)そしたらクモがいたんですね。でも色が総北ジャージカラーだったんですよ。黄色で黒と赤が混ざって。今チラシ見て思い出した。巻島がピークスパイダー(と異名をとる手足の長い選手)だから、クモは怖いけど好きになれるよう頑張ります」

北村「……彼なりの決意表明、酌み取ってあげてください(笑い)。でも確かに巻ちゃんってクモにたとえられる気持ち悪がられるキャラなのに、もはやそれさえカッコいいのがすごいよね」

廣瀬「うん、気持ち悪くてもいいっていうのが演じるほうとしてはおもしろかったりして」

北村「そう考えると、巻島と東堂ってやっぱ真反対だよ。東堂はいつもわかりやすくカッコよくいたいヤツだから。走るスタイルも性格も対極なんだな。あまりにも対極すぎて、お互い逆に1周回って出会ったのかも」

廣瀬「回っちゃったんだね“運命の歯車”が」

北村「今の書いてください」

廣瀬「よし、噛み合った!(笑い)」

 


取材・文/後藤直子 撮影/廣瀬靖士(本誌)

*舞台『弱虫ペダル』とは?

 独特の演出法で知られる演出家・西田シャトナー氏の手により、累計発行部数1400万部突破の人気漫画『弱虫ペダル』を舞台化。自転車ロードーレースの様子を身体の動きで表す斬新さと、熱い戦いのパワーが感動を呼び、今や“ぜひ見ておきたい舞台”として注目を浴びている。